【女子部㊾】祝辞


こんばんは。

女子部監督の岡です。

今日は東大の入学式でしたね。
新入生の皆さんはご入学おめでとうございます。

私のときは東日本大震災の年だったため、入学式がありませんでした。
当時は何とも思っていませんでしたが、今になって、もし式があったらどんな祝辞だったのだろうと、ちょっと聞いてみたい気がします。

グローバルファンドの馬渕さんによる今年の祝辞が公開されていたのですが、とてもおもしろかったです。(令和5年度東京大学学部入学式 祝辞(グローバルファンド 保健システム及びパンデミック対策部長 馬渕 俊介 様) | 東京大学 (u-tokyo.ac.jp))
(ちなみに、私も馬渕さんと同じく、一応文化人類学を専攻していました。あくまでも一応……)

馬渕さんは主に医療面から、文字通り世界を変える、世界の人々を救うお仕事に取り組まれているとのことです。
そのスケールの大きさに目が向きがちですが、本当にすごいのは救った人の数なんかじゃなく、最初に踏み出した小さな一歩なんだろうなと思いました。

私が福祉の現場で日々つきつけられるのは、目の前にいるたった1人の笑顔を見ることの難しさと、自分自身の無力さです

ぎりぎりで過ごす一日の長さ、人間の重さ、自分の限界、この年になっても悔やむことばかり、スケールの大きい小さいに関係なく、生きるって本当に大変だなと思います。

先日磯崎と、「尊敬される人ってどんな人?」というテーマで話していたのですが、馬渕さんのお話にもあったとおり、その人を形作るのは、これまでくぐりぬけてきた個別的な経験の組み合わせです。

「コンプレックスを武器にできた瞬間に人は大人になる」と言いますが、特に失敗や苦い思い出ほど、後々になって自分の原動力になるものかもしれません。

「どうせ自分なんか」と卑屈にならず、「自分なら絶対に」と傲慢にもならず、他人と比べず、せいいっぱい生きようとしていれば、自然と人は集まってくるはずです。

馬渕さんの祝辞を生で聞けた新入生の皆さんがちょっとだけ羨ましく、このお話から何を感じたか、ボート部に入ってくれた1年生に是非聞いてみたいと思いました。

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前置きが長くなってしまいました。

女子部の近況ですが、先月末にお花見レガッタがあり、青木・梶谷がシングルスカル、そして青木・梶谷・神山が他大学との混成エイトで出漕しました。

レースの結果は以下のリンクから見ることができます。
第71回お花見レガッタ・第32回東日本中学選手権 | 一般社団法人 東京都ローイング協会 (tara.or.jp)

青木は格上クルーとのシングルのレースで思うところはたくさんあったと思いますが、素直な気持ちを隠さず言葉にして、その上で次に進もうとする姿勢が本当に彼女の強みだと思います。

梶谷は初日のレースは自己採点67点と表現してくれましたが、高レートでもリズム良く1000メートル漕ぎ切れたそうです。forteをぎゅんぎゅん進める低レートの漕ぎが印象的だったのですが、冬場で本当に巧くなったなとしみじみしてしまいました

磯崎はレース前後のサポートにしっかり付いていたのが印象的でした。リハビリ中にポンド脇をランしながら、インカレ最終日までの道のりが鮮明にイメージされたそうです。

神山は他大学とのエイト、大変なこともあったかと思いますが、現在は男子フォアのコックスとして奮闘中です。持ち前の臆さない姿勢で、自分らしいコックスのあり方をつきつめてほしいです。

現在は東商戦に向けてトレーニングを積んでいます。
また4月といえば新人勧誘、マネージャー陣を中心とした新歓チームが、文字通り寝る間も惜しんで準備や検討を進めてきました。

(これを読んでくれている新入生の方がいるかどうかはわかりませんが、)
新入生の皆さん、自分の勘をぜひ信じてみてください。
ボート部に入ったら後悔させないとは言いませんし、むしろたくさん後悔してほしい、たかが部活だからこそ、諦めず向き合い続けてほしいと思っています。
もしボート部に入ってくれたら、そのときはたくさんお話しましょう。

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そういえば先日、美容院のお姉さんに髪を洗ってもらったのですが、耳元を流れていくぬるま湯の音に「元気にな~れ」と励まされている気がして、ちょっと泣きそうになりました。

ボートを漕いでいてしんどいときも、耳をすませると、自分を励ましてくれる声が聞こえてくるはずです。

私自身、仕事が立て込んでなかなか現地に見に行けていないのですが、次に選手たちがどんな話を聞かせてくれるのか、とても楽しみにしています。

女子部監督


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