昨日の新人選をもって、昨年度が終了した。しかし、ABが来日した時から新年度が始まったのも事実。そんな新体制と旧体制の狭間期間で苦しんでいた選手もいただろう。結果的に順位は8位と望んだものではなかったが、心からよく頑張ったと言いたい。
東商戦Jr.8+大差での勝利から約半年、結果は逆転した。それについて野崎端艇部長や水田監督のおっしゃっていた強い精神という言葉。まさにその通りだと思った。
自分達が苦しい時は他の大学の選手も苦しい思いをしているはず。その中で誰が1番苦しい状況での練習をきちんとしているのか、そこが結果を大きく左右するのだろう。
それは東大ボート部の艇庫のロビーに掛かっている掛け軸にも力強い文字で書かれている。
また、クルーを組むまでに、他人との相対的なパフォーマンス評価に悩まされることもあるかもしれない。しかし、クルーが固定してしまえば、後は自分がどれだけ伸びれるか、自分がどれだけ絶対的に成長出来るか。そこがなによりも大切だ。のびしろは強い選手にも弱い選手にもあるのだから。スラムダンクの主人公である桜木花道が山王戦前夜に相手チームとの圧倒的な差を監督に見せつけられた時の言葉で良いなぁと思って現役の時にもずっと考えていたことがある。
「チームが現段階で負けているならその分俺が伸びればいい」
とてもシンプルだけど、個人的にはかなり納得できた。
そして現役時代を通じて強く感じたこととしては、逆説的な言い方かもしれないが、クルーボートは他人ではなく自分で速くしない限りは絶対に速くならないということだった。
とは言え、ABが言っていたこと、周りとの競争をしている以上は順位も大切だけど、もっと大切なのは、自分達が絶対的に成長してきたという事実。新人選で6分12秒は決して悪い数字ではない。良かった点、改善すべき点をしっかりと認識して、冬場に向けて今はしっかりと休んで欲しい。とは言え、昨日のErgoTTの結果を踏まえて菅野や加藤、関谷が「フライ中は毎日体幹やんなきゃね」「うんうん」という会話を繰り広げていたが、体幹、柔軟、適度な運動はやっとくのが良いかも。
今後の活動
ということで、今日から1年生はいないので、明日以降は3年生を見させてもらおうと思っています。ただ、モーターの最大積載人数の関係で陸から見る事にします。ABから離れて見ることで、自分なりのボート観とABのボート観をすり合わせるいい機会にもなると思うし、この1,2週間でうまく彼の思想を消化していきたいですね。