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最近思ったこと

おはようございます、院生の本間洋一郎です。
今日は昨夜から綴っていた内容を一気に。これでしばらく長いブログの投稿は無くなりそうでしょうか…?
気軽にパパッと書いてハイ終わり!というブログもやってみたいものです(笑)

これまでダブルスカルを何人かの部員と漕がせてもらって気付いたのですが、みんな違う漕ぎをしている。どれが一番と僕から言うのはおこがましくて言えないですが、(だがやっぱりキャッチまわりの縦スピード、ブレード入れてからのかかりの速さは柳井くんが一番だろうし、フィニッシュの強さと最後までの押しは寺本くんだと思う)三者三様に漕いでいる。
エイトになってしまうとそれぞれの漕ぎが分散されて、誰がどういう漕ぎをしているのかがわかりにくくなる。ウェイトトレーニングの後のリカバリー乗艇では、普段ペアを組まない人同士でペアを組んで(身長の高低によるレンジの違いやスイープのサイドが同じ場合は、ダブルスカルを漕ぐのがオススメ)、それぞれの漕ぎの違いを、まず認識するのが大切だと思う。違いがわかって、はじめて漕ぎの方向について話がしやすくなると思う。形があっている、違っているだけではなかなか船は進まないもの。
ミーティングでのコミュニーケーションも大切だが、船の上での船の動かし方、感覚のコミュニーケーションがあっていい。エイトでは人数が多すぎて誰がどう動かしているかがわからないし、メニューでは時間がかかってしまうから、リカバリー乗艇1周で二人で話せばすぐに済む。
そのうえで、では、誰に合わせるのか?それは一番船を進めている人に合わせるのが一番手っ取り早い。けど、それはその人にとっては当たり前でも、他の人にとって難しいこともある。いかにお互いでそれを補強しあえるか。お前がこう漕げないから速くならないんだ、と言ってしまってもクルーは速くならない。こう漕いで欲しい、というのをいかに体で伝えるか、骨が折れるけど、一番大切だ。できない人もなるべく速い人に近付けるよう、いろいろアドバイスも聞いて議論も重ねて、謙虚にこなすべきだ。そこに自分の下手なプライドはいらない。
となると、やっぱり飯の時間等、なるべくクルー同士で一緒だといいですよね。最近京大戦ジュニアエイトがブログを読んでそうしようとしたのか、自然と集まるのかわからないけど、そうなってきていい傾向だなぁと思います。こういったところ、上級生も謙虚に取り入れてもいいと思う。(ご飯の時間くらい他のメンバーとも会話したいというのもやっぱりありますが)

やっぱりコミュニーケーションというのはどこ行っても重要ですよね。軽量級が終わった後、とある部員と食事に行って、感覚や考えの違いに気付かされました。

軽量級が終わった後の僕の感覚では、「負けに不思議の負け無し、勝ちに不思議の勝ちあり」やはり負けてしまったら、何かが足りていないのは確か。対校戦の後、とあるOBの方が、満足した練習が出来ていてあの惨敗は、目標が低い、それだから勝てないんだ、とおっしゃっていました。僕もどちらかとそちらの感覚に近い。自己満足で終わってしまっている。尾立くんからは、お前に何がわかるんじゃ!という心の中での叫びがありましたが、たぶん多くの一流のスポーツ選手はそうは思ないんじゃないかな、と思った。一流のスポーツ選手はどんなコメントでもひとまずはそこから何か獲れるのではないかと、一見謙虚に見えるように、コメントを受けとる。(実はこれは謙虚でもなんでもなく、彼らにとっては当たり前のプロセスである、とは北京オリンピック競泳選手を指導した脳科学者の林成之が述べている。詳細はそのうちコンディショニングノートに挟んでおきます)(あと、尾立くんもそうは思ったけど、その後謙虚に受け止めて、活かそうとしているのは絶対の事実)

とある強豪大学ボート部のヘッドコーチ(監督?)が部員に向かって。「お前ら、ボートは楽しいか?!」笑って楽しいって答えた部員に対しては「ふざけんな!!ボート辞めろ」本気でやっていれば、なかなかできない自分、トップとのレベルの差を埋められない自分をふがいなく思い、しんどくなってくる。そこを笑って今日はいい練習ができた、と満足しちゃうのは、まだまだ、ということなのでしょう。満足したら人の成長は止まるか鈍る。

これが大方の感覚や考えで、僕もどちらかというとそう考えがち。
部内でもトップにいる部員は、今日はいい練習ができたけど、まだまだうまくなれる、なりたいと考えて行動している人が多い。(残念ながら今はまだ僕はトップではないですが…)

ただ、こういった感覚や考えもあるのも確か。
「もっとボートを楽しんでいこう」
これは軽量級の後の食事で部員と話していて聞いたのですが、こうしなきゃいけない、勝たなきゃいけない、とレース中に気負って固くなり、結果タイムが出ないとのことでした。最終日に進めず最終日の朝の練習で並べをしたらこれまでのベストタイムが出た。それはもう、とにかくふっ切れた感じ。このタイムであれば、最終日の順位決定には出られたタイムであった。もっとふっ切れてやればいいのに。もちろんレースの日も練習の日も、こうしなけゃいけない、ああしないと勝てない、というのはあると思います。そのために練習している。だけど特にレースでそれをやると勝てない。

have to do, must doからcan do そしてwant to doへ

僕が昨年練習しんどい時に考えた思考過程です。例えばエルゴまわしていてしんどい時、こうしなきゃいけない、と考えてしまうと途端に苦しくなる。そうじゃなくて、自分にはできるはず、そしてなんで今こんなことやっているのか、こうしたいからだ、と思うようにすれば、なんとか耐えられる。ボートを速く進めたいからエルゴまわしている。これは関谷くんが投稿しているブログに通じるものがあると思います。
こうしなきゃいけないと考えるよりは、こうしたいんだ、じゃぁどうしよう、こうしよう、となっていけば、楽しいものだと思います。それがこの間の軽量級クォドルプルだったのかと思います。ただやはり何かは足りていない。エイトになれば体の動かし方等意思の疎通が、お互いのプライドもあって取りにくくなってくる。だから、やっぱりコミュニーケーションは重要だなと思います。

まずはどういった考え方や漕ぎ方があるのか、違いを理解すること。これが把握できなければ、違いをぶつけ合うこともあやふやのまま終わってしまう。そして違いがわかった上で、誰に合わせるのか、どうすれば合うのか、それぞれがそれぞれのいいところを取り入れて、お互いに謙虚にやっていく。

おそらく、ミスコミュニケーションはクルー内だけでなく、チーム内、部員とOBの間でも生じていると思われます。考え方や生き方が昔と今では違う。まずお互いにその違いを理解する必要があると思います。その上で、昔のよかったところ、今のいいところを取り入れていけば、強くなるのではないか、そんな気がします。

みんなに共通して言えること「ボートそれ自体を楽しむ、でも勝った方が100倍楽しい」「最後に俺が勝つから楽しいんだ」スポーツ漫画スラムダンクの豊玉戦と陵南戦のセリフ。

さぁあと3カ月、3カ月あれば高校ボートでは劇的に変われる。大学ボートではどうか、挑戦です。

(あと個人的に、今週の山野くんと尾立くんのブログ、オススメです。他の場所へ足を運んで刺激を受けてくるのは、ボートを速く進めるのにもいい。僕もついつい日経ビジネスやプレジデント等を立読みしている時に、ボートとリンクしたり応用したりして考えてしまうこと、あります。昨年の大学院での授業での院生4人によるリサーチとプレゼンテーションも、先日の軽量級のクォドとかぶりました(笑))

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