スピードを出すためには、船を漕ぐ漕手全員が揃った動きをする必要がある。そのためにはたくさんの距離を同じクルーで漕ぎ、信頼関係を築く必要がある。クルー間での信頼関係だけでなく、全員が息の揃った動きが求められるがゆえに、究極のチームスポーツと呼ばれている。
ボート競技は脚から腕まで全身を使って漕ぐ競技。大きく、そして水中を力強く速く漕ぐことが重要。2000mをボートは日本一レベルで6分を切る。
どのようにこのタイムを切るかを突き詰めていくことが、このボート競技の一つの魅力。研究することも多く、頭の回転の速い東大生にはうってつけのスポーツ。ちなみに速いチームほど外から見ても美しい動きをする。水の上を颯爽と駆け抜けるボートの迫力、そして美しさは一見する価値があるだろう。
6分間の全力で全身を動かすことはキツイ。しかし同じクルーも同じような苦しさを感じていると思うと、体の奥底から力が湧いてくる。