【女子部㉙】京大戦を終えて

こんばんは。
女子部コーチの岡です。

去る6月26日に行われた京大戦、女子部からは舵手付フォア「こゝろ」が出漕しました。

中継で見ていたのでレース展開はよくわかりませんでしたが、安定して揃った漕ぎをしっかり出せており、見事勝利をおさめてくれました。

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タイムは以下の通りです。

女子舵手付きフォア こゝろ

#C 青木 涼 (3年 農)

#S 江口 幸花 (4年 教養)

#3 磯崎 水優 (2年 文三)

#2 平松 きみか (4年 文)

#B 森田 葵 (4年 工)

 

発艇時刻:13:35

 

着順  Lane  Time    クルー

1    1   1343.83     東京大学

2    2   1353.01  京都大学

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(戸田での決起会、そして艇の積み込み。青木の笑顔がにくいですね) 


東商戦対校ペアに続いての勝ち星ですが、勝ちは勝ちでも、まったく質の違うものだったのではないでしょうか。

東商戦までは小艇中心だったところから、舵手付フォアという5人の舟になり、クルー作りは一筋縄でいかないことばかりだったと思います。

でも、一人一人、話し合いを避けることなく、何とかしようと足掻いてくれました。
言いづらいこともちゃんと伝え合おうと、耳に痛い言葉でもちゃんと聞こうと、腐ることなく前を向こうと、本当によく頑張ってきたと思います。

その一つの帰結として、今回のレースの結果があると捉えています。

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「勝ったから」祝福されることはもちろんあると思います。
しかしいつもの話ですが、レースの勝敗は相手との力の差です。

それだけ実力を積んできたということ、自分たちで考えてトレーニングを組み立ててきたこと、それをレースで発揮できたことをこそ誇ってほしいし、たとえ負けていたとしても、やってきたことが消えるわけではありません。
(負けたからって、今までの全てがなかったかのようにされてしまうのは悲しすぎます。)

勝ったから笑える、負けたから笑えない、そんな安っぽいことじゃなく、周りの評価に惑わされることなく、自分たちが自分たちを一番祝福し、ねぎらってあげてください。

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(京大戦幹事の梶田。今年は資金繰りが非常に大変だったと聞きました。お疲れさまでした)

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(京大の皆様、本当にありがとうございました)

人生、報われることばかりじゃありません。
むしろ、報われないことの方がはるかにはるかに多いです。

スポーツの世界はもちろんわかりやすいですが、これは社会に出てからも身にしみて感じることです。
身をすり減らして努力したところで何にも結びつかないことも、他者に思いが伝わらないことも、拒否されることもあります。

でも、だからといって生きることに望みを捨てる必要はなく、はじめに求めていたものとは違っても、なんらかの形で報われる瞬間は誰にでもきっとやってきます。

だからこそ、「こゝろ」クルーのみんなには、報われてよかったねと、心から言いたいです。

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(振り向けばいつもそこにいる向井さん。女子部専属の学生コーチとして頻繁に艇庫に足を運び、現地指導を担っています。今回は何と、瀬田と東京を二往復して、コーチングとレースのサポートをしてくれました。本当に本当に感謝です。弟さんがいるという話を以前聞きましたが、肩の力が抜けた佇まいとともに、女子部のお兄さん感があふれて止まりません。技術的なアドバイスが本当に巧みで、いつも具体的で、引き出しがいっぱいあって、選手もことあるごとに「向井さんにこう言われて良くなった」と話してくれます。漕ぎのコーチングはもちろんですが、あらゆる面で最も身近な存在として、選手の傍らにいてくれているイメージです。
実は一昨年の京大戦女子クオドに補漕で乗ってくれたことがあるのですが、そのとき見た向井さんの漕ぎが私の好きなタイプ過ぎて、ひそかに嬉しくなっていました。乗艇後、思わず「いい漕ぎですね」と伝えたら、「これくらいしか取り柄がなかったんで」と語ってくれたのがすごく印象に残っています。
←という紹介を前回の記事に載せようとして載せていなかったので今回載せました。)

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(森田の保護者の方からのお守り、佐藤監督からのお守り、OGの方々からのメッセージです。いつも本当にありがとうございます。)
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(笑い方がみんなそっくりです)


最後に個人的な話です。

私は今回、瀬田に行くことを諦めたのですが、レースの一漕ぎ一漕ぎを、ゴール後みんなの喜んでる姿を、生の感情を、その瞬間その場で見ていたかったなと、正直に言って、すごく悔しかったです。

でも、レースの日、5人でメダルをかけた写真を森田が女子部のslackに送ってくれて、その気持ちが本当に嬉しくて、胸がいっぱいでし
た。

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(この写真です)

あらためて、いつもいつでも頑張ってくれている江口、平松、森田、青木、磯崎、一人一人の心からの笑顔が見ていたくて、一つでも多くの幸せに気づいてほしくて、「ボートやっててよかったな」「いいことあったな」「こんな自分も悪くないな」とちょっとでも思ってほしくて、コーチをさせてもらってるんだなと納得しました。

残すところレースはあと一つ、インカレが待っています。
江口、平松、森田にとっては、ボート生活もいよいよラストスパートです。

どんな結果であっても、ボートやってて良かったと思えるような、そんな日々を過ごしてほしいと思っています。

応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

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(風光明媚ですね)

※写真は現役のみんながたくさん撮ってくれたものからお借りしています。ハードなスケジュールの中、素敵な写真をいっぱいありがとうございました。親バカなので、女子部の選手たちが映っている写真はどれも可愛くて捨てがたく、ついたくさん載せてしまいました。

女子部コーチ

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