【女子部㉓】バトンが回る


こんばんは。

女子部コーチの岡です。

4月7日に練習を見に行きました。
戸田の桜は早くも散り始めており、ちらちらと落ちていく花びらがとてもきれいでした。

DSC_1454
(散りゆく桜)

今回は、なしペアBREEZEが交替で向井さんに乗ってもらっていました。
水をつかむタイミング・スピードで良い感覚が得られたようで、ぜひとも今後の漕ぎに生かしてほしいです。

平松は相変わらず粛々と美しくスカルを漕ぎ、聖美さんにコーチングしてもらっていました。

いつも選手の近くで、あたたかく、日常的に練習を見守ってくださっている聖美さんと向井さんには本当に感謝です。

DSC_1447
(乗艇後、エルゴに取り組む江口)

引退した選手がコーチとして関わる、というやり方がずっと守られてきているところに、東大ボート部の良さを感じていました。

私自身も代々の学生コーチの方には大変お世話になり、たくさんのものを受け取ってきたと思っています。

時代の変遷にともなってボート部のあり方が変わってきているのは確かですが、こういうところは変わらないでいてほしいとも個人的には思います。
好意だけでつながっていける関係性があるとするなら、人間もそう捨てたものじゃないかもしれません。

選手のみんなには、こうして応援してもらえることの意味をじっくり噛みしめてほしいと思っています。

DSC_1449
(体幹トレーニングに励む選手たち)

今回は選手たちと家庭の話になりました。

家庭というのは切っても切り離せない、自分の根にあたるものです

子どもは家庭において
、特定の養育者のアタッチメント(愛着)関
係を基盤として育ち、人間関係のパターンを学んでいくと言います

世の中いろいろな家庭があり、生まれてくる子どもは親を選べません。

子どもを無条件に抱きしめ慈しむ親もいれば、どうしようもなく子どもに手を上げる親もいて、最終的には殺してしまう親もいます。
(決して新聞やニュースの世界ではなく、現実に、目の前で起きていることです。)

DSC_1446
(平松と磯崎。和やかな二人です)

また、傍目には素晴らしい家庭に恵まれているように見えても、100%幸せなんてことはもちろんなくて、誰しもが家庭で傷つけられた経験を持っているものだと思います。

ほんとはもっと見てほしかった、ただ甘えたかった、目を見て話を聞いてほしかった、ちゃんと助けてほしかった、そうした「満たされなさ」をみんな抱えていて、大人も日々自分と戦っているものです。

家庭の話をすることは、その「満たされなさ」に向き合うこととほとんど同義だと思っているのですが、さりげなくそんな話をしている選手たちの姿に、個人的にかなり感じるところがありました。

DSC_1448
(絶妙な距離感)

愛情をもらってきた人はそれだけでたぶん強いです。
そして今度は、自分が愛情を注ぐ側になることもできます。
そうやってバトンが回り始めます。

もしかしたら、家庭で十分に見てもらえなかった、何ももらえなかった、とどこか恨みに感じている人もいるかもしれません。
でも、その後の人生で縁に救われ、ちゃんと育っていける可能性も十分にあると思いたいです。

ますますみんなのこの先が楽しみになり、奥深い話を聞かせてもらったことをとても嬉しく思いました。

DSC_1451
(艇庫前の桜。個人的に思い出のある木です)

3月末にお花見レガッタやエルゴ2000m
がありましたが、今年の取り組みに確実な成果が出てきています。

来月の東商戦でどんなレースをしてくれるのか、とても楽しみです。

女子部コーチ

\ 最新情報をチェック /

コメント

PAGE TOP