「自分を駆り立てる意欲によって、体は目的に対し忠実な奴隷となるのだ」
ウェブ石碑という名言を集めたウェブサイトで見つけたアーノルドシュワルツェネッガーの言葉です。
僕は何かを行うときは動機とセンスが大切だと思います。
人間は強い動機があって初めて努力ができますし、努力を最短距離で結果に結び付けるにはセンスが必要です。
体を奴隷にするとはとてもビルダーらしい言葉ですが、これは動機の大切さをよく表している言葉ではないでしょうか?
(ところでボディビルは力を筋肉の内部に効かせて肉体を形成しますが、ボートは力を効率よく外部に放出することが求められますね)
ここで、動機とは何かということが気になります。
なぜボートを漕ぐのか、なぜ勝ちたいのか、なぜ仲間と喜びたいのか、なぜお世話になった人に恩返しをしたいのか…
なぜ成長したいのか、なぜ社会の糧となりたいのか、なぜ人間らしくいきたいのか…
当たり前ですが、そのようなことに理由はありません。
そういう性質の種だから生き残ってきたとか、育った環境だとか、脳が実際にそのようなものだから仕方ないという程度だと思います。
僕の好きな漫画の宮本から君へに「人は感動するために生きてっからよ」という台詞がありましたが、動機が理由なく湧き出て来て感動を求めるものであることも多いと思います。
さて、近年の東大漕艇部は感動から遠ざかっています。
これは、ともすれば動機を失いかねない状態であると言えます。
チーム全員の力で勝利する感動を掴んだときが、この部活が本当に生まれ変わるときです。
もう目前の東商戦。
生まれ変わろう。
新4年漕手の前川でした。