【女子部㊷】新人戦2022クルー紹介


こんばんは。

女子部監督の岡です。

雨がちな日々、気温も下がってきてすっかり秋ですね。

食欲の秋というのは、冬に生き延びるエネルギーを蓄えるためと言われています。
ぜひ、よく食べよく寝てよく漕いで実りの多い季節にしてほしいです。

それがまた冬場の成長、そして次のレースシーズンに繋がっていくはずです。

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さて今月21~23日にかけて、新人戦が開催されます。

女子部からは、ダブルスカルSpica(♯S梶谷/♯B磯崎)、また新人男子エイト三四郎のコックスとして神山が出場します。

昨年度のレースはどれも、つい終わりを意識しながら見ていましたが、今回の新人戦は「はじまり」という雰囲気で、また別種の趣があります。
前しか見えないというのは、それはそれでいいものですね。

私からは、新人戦に出漕する3人の紹介をさせていただきます。

女子ダブルスカルSpica
♯S 梶谷(1年)
クルーの整調として、ぐいぐいとリズムを刻みます。ずっとバスケをしていただけあって、運動神経も良く、可愛らしくはつらつとした笑顔の裏にスポーツ女子のガッツを隠し持っています。磯崎曰く「とてもしっかりしていて、負の雰囲気がない」とのこと。北海道の雄大な自然の中で育ったこともあるのか、環境問題に興味があって、「地球みんなで仲良く暮らしたい」と語っていたのがとても印象的でした。Spica専属コーチの向井さんからは、最近の漕ぎについて「だいぶ様になってきた」とのコメントをもらっています。北の国を彷彿とさせる、生命力に満ちあふれた彼女のリズムにご期待ください。

♯B 磯崎(2年)
インカレまでは先輩に囲まれたクルーで漕いできましたが、新人戦では一転、後輩を引っ張る立場になりました。これまでの経験を生かしながら、クルー作りやメニューの組み立てについて、とてもよく考えてくれています。常に感謝を言葉にすること(江口からの学びだそうです)、そして隣にいる人を自然と笑顔にさせられること、それが磯崎の何よりの才能です。向井さんとはいつも軽妙な会話を繰り広げており、先日は乗艇メニューから、漢方、理想の体型についてまで縦横無尽に語り尽くしていました。後ろから梶谷をしっかり支えて、最後の1本まで漕ぎきってほしいと思います

男子エイト三四郎
♯C 神山(1年)
実はまだ軽くご挨拶をしただけなので、私の中ではまだ謎の多い神山(かみやまではなく、こうやまと読みます)。テント列で声を掛けられたとき、なんとすでにボート競技を知っていたという専らの噂です。NTT東日本のコックスをされていた佐々野さんのドキュメンタリー番組を見たことからボートに興味を持ったという経緯もあり、今回は男子エイトのコックスを務めます。各方面から「青木に近いものがある」「ポンドでとても良いコールが聞こえてきた」「ドライヤーで髪を乾かさないと決めたらしい(?)」と興味深い情報が飛び交っているので、今後の動向から目が離せません。

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ちなみにSpicaはおとめ座の一等星ですが、2つの恒星がお互いの重力で回り合う連星系らしいです。
(もっと詳しく観測すると、さらに3つの伴星が見つかり、五重連星の可能性もあるそう)
ダブルスカルらしい艇名ですね。

さらにおとめ座について調べると、一説には正義の女神アストレアの姿と言われています。
醜い争いの絶えない人間界を見捨てて、神々が次々と天上に去っていく中、アストレアは人間の可能性を信じて地上に残る。彼女は正義を語ることで人間界に平和をもたらそうとするが、それでも地上の争いは止まらない。最終的にアストレアも人間を見限って天上に帰る、そのときの姿がおとめ座になった。ということらしいです。(他の説もあります)

しかし、アストレアの説いた正義とはなんだったのでしょうか?
正しさとはなんでしょうか?
いったい誰がそれを決めるのでしょうか?

正義と言えば、「正義の味方」というフレーズが巷ではよく使われますが、もともとこの言葉は『月光仮面』の主題歌(「月光仮面は誰でしょう」)で広まったとされています。
その作詞者の川内康範さんは、「なぜ『正義』ではなく『正義の味方』なのでしょうか?」と問われたところ、以下のように答えたそうです。

(月光仮面の発想は)
月光菩薩という仏に由来しているんだけど、月光菩薩というのは脇仏でね、決して主役じゃないんだ。つまり、裏方なんだな。だから「正義の味方」なんだよ。この世に真の正義があるとすれば、それは神か仏だよな。だから月光仮面は神でも仏でもない、まさに人間なんだよ。

「俺が正義だ」なんてことはありえなくて、人間にできるのはせいぜい社会正義の実現を手助けすることくらいである、という奥深い思想が見て取れますね。

ちなみに、アンパンマンの作者であるやなせたかしさんは、このように語っていたそうです。

「アンパンマン」を創作する際の僕の強い動機が、「正義とはなにか」ということです。正義とは実は簡単なことなのです。困っている人を助けること。ひもじい思いをしている人に、パンの一切れを差し出す行為を「正義」と呼ぶのです。

もしかしたらアストレアも、神として正義を語るのではなく、人間たちとパンを作るところから始めていたら、何かが変わっていたかもしれませんね。

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(クルーノートの表紙は梶谷の作だそうです。磯崎が言っていた通り、心意気にあふれた字体ですね)

皆様、どうぞあたたかいご声援をよろしくお願いいたします。

女子部監督


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