皆さんこんにちは。令和六年度男子部副将を務めます、中村耕大と申します。よろしくお願いします。
立派な所信表明やビジョンの提示は、男女主将並びに小野田副将に先んじられてしまったので、今回は、ボクが考える、ボクなりののミッションを共有させていただきたいと思います。
ずばり、ナカムラコウダイのミッションは、1つ「東大生からアスリートへ」、1つ「東大ボート部をカッコよく」です。
まず、「東大生からアスリートへ」について。多くの東大ボート部員は、「スポーツも頑張っている東大生」という自画像を描き、その域から出ていないように感じます。勉強、バイト、遊び、趣味など、生活を彩るポートフォリオの一要素としてボートを捉えているのです。無論、それが悪いと言っているのではありません。部活動は、特に国公立大学におけるそれは、あくまで教育活動の一環であり、部活動に向かう姿勢も決して正解があるわけではありません。様々なかかわり方が認められるべきでしょう。ただ、その組織が「勝利」を目標に据えるなら話は別です。選手は、アスリートとしての自覚を持ちながら日々を過ごし、世の大学生が謳歌するであろう一種の快楽を犠牲にしなければなりません。なぜなら、国立大学の運動部が勝利の栄冠に輝くには、中学時代、高校時代からその競技に心血を注いできたエリートを実力で凌駕しなければならないからです。勉強も、遊びも、バイトも「両立」しながら、勝ちたいです。は些か傲慢ではないでしょうか。東大ボート部が本気で勝ちたいなら、みんなは、東大生からアスリートへと脱皮しなければならない。練習のための食事、練習のためのケア、練習のためのオフ。全ては練習に繋がっているという意識を常に持つこと。この1年、自分は姿勢で示していくつもりなので、みんなも脱皮しよう。
次に、「東大ボート部をカッコよく」について。他大のボート部の友人から「東大ってオジサンみたいな人多いよね」と言われることがあります。竹野内豊みたいなオジサンもいますし、世のオジサン達には失礼かもしれませんが、これは誉め言葉ではないでしょう。ボサボサの髪の毛で、無精髭をたくわえ、短パンにTシャツで乗艇している姿を指しているのだと思います。別に見た目なんてどうでもいいじゃないかという部員もいるでしょう。しかし、ボクは違うと思います。今の東大ボート部員のルックスには、2つの観点で重大な問題があると思います。1つは、練習に向かう姿勢です。人間は、纏う服や身なりによって心持が変わる生き物です。乗艇の際はきちんとロースーを着る、あんまり酷い寝ぐせは直す、細かいことですが練習に向けて心が整い、パフォーマンスが変わってくるはずです。塵も積もればなんとやらと言いますが、そうした拘りの積み重ねは大いなる進歩を生むかもしれません。次に、周囲からの見え方です。うちの部員には別に他大からどう思われてもいいじゃないかなんて人も多いですが、決してそんなことはありません。練習着があまりにもみすぼらしかったり、ダサかったりすると東大ボート部が舐められるのです。舐められる、下に見られるというのは損でしかありません。コミュニケーションの機会を失い、自分達の向上の妨げにすらなるからです。
まあ、長々書いたけど、要はお前らあんまりダサいとダメだぞってこと。
最後に、OBOG並びに保護者の皆さま、日頃より弊部の活動に多大なるご支援、ご協力をいただき本当にありがとうございます。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。令和六年度対校は、加藤新主将を筆頭に、力強く前へと進んで参ります。皆さまにもそのお力添えをいただけると幸いです。
最後の最後に現役各位。うるさくて暑苦しい副将かもしれないけど、ボート部のエンジンとしてガンガン動いていくのでどうぞよろしく。
写真は、オフ中に行った豊洲のチームラボ。柄じゃないけど、楽しかったです。
中村耕大



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