迫り来る日々と格闘していたらいつの間にか大学生活も半分が過ぎようとしていたことに気付き、マネージャーに転向してから数えても早4か月。一日一日は長いのに、振り返ってみれば1か月など風のようです。光陰矢の如し。お久しぶりです、新三年マネージャーの鹿出です。
こんな挨拶を書いた後に最近の同期のブログを読んでみると、なんともうれしいことを書いてくれていたり、同じような内容の挨拶があったりして面白いですね。
このブログは、過去のうだつのあがらなかった自分へ、モチベーションが上がらない、何に向かって頑張っているのかわからない、そんな人へのエールです。
マネージャーに転向してからというもの、本当にいろいろなことがありました。仕事を必死で覚え、ごく普通のルーティンワークでも全てが新鮮で輝いていた11月。2年ぶりの帰省の費用とコンサートの経費を稼ぐのに必死でバイトしかしていなかった12月。試験勉強で死にそうになっていた1月。怒濤の試験期間が過ぎ、息つく間もなく新歓と京大戦幹事の仕事が急に増えて結局試験期間なみに忙しかった2月。気づいたら3月になっていて、なんて恐ろしい事でしょう。まだ1月の気分です。早咲きの桜は一足早く春を告げているというのに、私の心はまだ寒空の下で北風に吹かれています。
しかし、凍えているわけではありません。外がいかに寒かろうと、夏だろうと冬だろうと、炎は同じ温度で燃え盛るのです。
なんだか、心持ちが変わった気がします。不思議な気分です。東大漕艇部一熱い男、王がマネージャー陣に加わったというのはかなり大きいとはいえ、なんでこんなに楽しいのか自分でも不思議です。
いちばん変わったのは、日本一を本気で信じられるようになったことでしょうか。
マネージャーの役割は、日本一を獲るという目標に対して運営面でアプローチしていくことです。どうやったら日本一に近づくのか。肉体で近づくのが選手であり、運営で近づくのがマネージャー。部の運営をもっと良くしたい。そうすることで漕艇部を強くしたい。それが日本一につながる道だ。そういうことをずっと考えているうちに、「日本一」をいつの間にか内面化してしまったようです。
日本一を本気で信じられるようになると、いろいろ面白くなってきます。明確な、自分が心から目指したいと思える目標が定まっていないことに向けて努力するほど、辛く、時間と労力を無駄にするものはありません。
日本一を内面化してしまった私はいま無敵であります。試験期間と同じくらい忙しくても辛くないし、みんなにも頑張ってほしいし、燃え尽きるのがわりと怖いですが、いまは楽しくやってます。
しかし、自分一人がやる気に満ち溢れていたところでどうにもなりません。日本一になる、これを本気で信じること。これが必要不可欠であることは間違いありませんが、果たして全員がそう思えているか。おそらく違うでしょう。私もいま新歓の仕事の中で、部員の温度差を肌で感じているところです。
来年度、私たちが最高代になり、部を代表する立場になった時に。私たちの思う理念を、部に関わる人すべてに伝えることになった時に。最高代は、部の中心となって活動するという重責を目線の先に捉え、日本一という目標を現実のものとして考えています。その結果導き出される目標は、他の人、特に後輩の捉え方と離れていやしないか。そう思って不安になるのです。今だから言えますが、以前は「なぜ日本一になりたいのか?」と聞かれると結構困っていました。別に日本一になりたいから入部したわけではないし、自分が日本一を獲るということに現実味がなさ過ぎて、日本一になりたいとも思えなかったからです。
目標まであまりにも遠すぎ、実感がわかない。自分が日本一のチームを形作る人間であると信じることができない。そんな人がいるのは当然です。半年前までの自分がそうでした。しかし、そのような人が多いチームが日本一になれるはずがない。
目標を示すだけでは人はついてきません。当たり前です。人にとって本当に必要な目標は、自分がそうなりたいと本気で思っている目標だけだから。
だから、全員に、日本一になりたい、と思ってもらうことが最も重要な大前提だと思うのです。なぜ日本一になりたいか、それ以降のことを考えるのは二の次でしょう。
そのための手段は、私にとってはエルゴ値を上げることではなく、マネージャーとして部の運営の改善を考えることだったのです。どうすれば部を良くできるか。そう考えるうちに、本気で日本一になりたいと思うようになってしまいました。
ある意味、私は不幸を自分で選択してしまったのかもしれません。四年のインカレで日本一になれなかったら、悔しい思いを抱いたまま引退することが確定してしまったからです。
しかし日々は圧倒的に実のあるものになり、色鮮やかになり、刺激的なものになりました。信じる力ってすごいですね。
だからこそ、最高代に限らず、皆さん全員にこう問いかけてみたいのです。「どうしたら、日本一になりたいと思うようになれるか?」と。私の場合は、部をどうしたらよくできるか、それを考え続けることでした。
というわけで、日本一なんてよくわからない目標、なんやねんと思っている皆さん、とりあえずなにか問題意識を持ってみてはどうでしょうか。
いろんなところに問題意識を向けて、ここを変えたらよくなるじゃんとか、カイゼンを積み重ねていけば、そのままそれが向上心につながり、本気で日本一を目指せるようになるんじゃないかと。しかも究極までカイゼンされた集団というのはそれ即ち日本一といえますから、大学日本一に直結するのではないかと、そう思うわけです。
以前赤木さんがよく仰っていた、環境を整備せよというのはそういうことなのかなとも思ったり。
最近はそんなことを考えて生きております。


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