今日までの三日間、東大の駒場キャンパスでは駒場祭が開催されていました。
今年は残念ながら、
ジュニアのみんなで焼きそばの屋台を出すことができなかったようなので、
ボート部は完全に駒場祭から取り残されてしまっていた感がありますが、
今年も駒場キャンパスは大いに盛り上がっていたのでしょう。
駒場祭というのは、文化系サークルの人にとって、
日頃の練習や創作活動の成果を大勢の人に見せつけることができる、
とてもわくわくする場です。
声を張り上げて客寄せをしている人、
模造紙に貼り出した自分の研究の内容について丁寧に説明している人、
魂を込めてロックを表現している人、
駒場祭自体を円滑に運営するために奔走している人。
駒場祭には一生懸命な人がたくさんいて、
その「一生懸命さ」にも色々な形があって、
それが「祭」特有の高揚感を生み出しているのではないかと思います。
この世には、本当に色々な人がいます。
色々な考えがあり、色々な好みがあり、色々な夢があり、色々な一生懸命があります。
こう言ってしまうと月並みですが、
「色々な人がいる」ということは、
「会う人会う人、全て自分とは違う」
ということであり、
その人が何を感じているか、何を考えているか、を理解できる瞬間は、
永遠に訪れないということでもあると思います。
駒場祭に「色々な人がいる」のと同じように、
このボート部にも色々な人がいます。
毎日一緒に過ごしていると、
相手の感じていることや考えていることが、わかったような気になってくることがあります。
それは、相手が本当に感じたり考えたりしていることと、確かに一致しているかもしれません。
しかし、一致していない可能性もあります。
相手を理解し続けようとする努力はもちろん大切なことですが、
その「一致していない可能性」をつねに忘れないでいることが、
「この世には色々な人がいる」ということを認めることになるのではないか、と何となく思いました。
そして、チームとして練習したり、クルーを組んだりするときに、
まず「色々な人がいる」ことを認めるところから始められたら、
(その始めた先には、お互いのことを理解し合ったり、「色々」ではなく「同じ」ところを目指すことが必要になってくるわけですが、)
それぞれの「色々」が噛み合ったうえで、良いチームやクルーになるのではないか、という気がします。
面白みのない戯れ言になってしまいました。
明日からも成長し続けていきましょう。
岡