こんにちは。4年漕手の菱田です。
最近、脳裏を掠める言葉が二つあります。
「挑戦するからこそ失敗する」
「限界はそんなところにはない」
ボート部において限界への挑戦とはよく耳にします。この2つのフレーズを前にした時に導かれることは、自分のどこにあるかもわからない限界に挑むには失敗が付きものということでしょう。
エルゴで前半飛ばしすぎて後半保たなくなる、ウェイトで重りをつけすぎて潰れてしまう、追い込みすぎて怪我をしてしまうというのは典型例だと思います。
大きなリターンを得るには、相応のリスクを取らなくてはならないと一般的に言われますが正にその通りです。
安定感があると言われることが多い自分には、この考え方は突き刺さります。危険を冒さずバランスよくこなしていれば、ミスすることも少ないし、大失敗によって怒られることもないし、それでも一定の成果は味わえるし、メリットの方が大きいと常々考えてきたからです。
挑戦と安定の塩梅は難しいもので、人それぞれだとは思いますが、自分の中の結論としては、自分は放っておくと安定に向かってしまうから意識的に挑戦を続けなくてはならないということです。
キツイ時にわざと大きい声を出してリミッターを外すとか、時折ウェイトで今まででは無理だと思われる重量にチャレンジしてみるとか、ランでいつも勝てない相手にこの一本は食らいつけるところまでしがみついてみるとか。
また並漕中の勝負所ではより大きなリスクをとって、自分がこの瞬間に倒れてもいいから勝つことだけを頭に入れてとにかく力を込めて漕ぐとか。
練習中そう簡単にはくたばらないことから、まだまだ安定の中でもがいているに過ぎないのだなとは感じています。ですが、こうしたちょっとした挑戦を意識の中に忍ばせることが、より大きな挑戦への架け橋になるのではないかと信じています。
菱田