こんばんは。4年齋藤崇治です。
明日テストです。何でもそうですが、させられてすることほどしんどいことはないです。ということで逃避がてらこのブログを書きます。
さて、最近1930年代の日本政治というのが僕の中で”熱い”のですが(1920年代政党政治はどこに行ったか、軍部がどのように力をつけていったか、大衆アイドルの誕生etc)、その関連で『近衛文麿 教養主義的ポピュリストの悲劇』(筒井清忠 岩波現代文庫)という本を読みました。戦前のポピュリズムと戦争への影響を説き明かしてくれる点で非常に面白い本なのですが、その中でこんな記述に当りました。
「(第二次近衛内閣組閣に際して)内閣書記官長に内務官僚の富田健治を起用したのは右翼対策と近衛側近(私設秘書的存在の西園寺公一、牛場友彦、松本重治、岸道三、犬養健らを言う)の横暴を抑えるためだという。後者は変な話だが、第一次内閣の頃から近衛の周辺で情報が漏れる原因は彼らだとされていたのである。
こののち、牛場、松本、岸は一高ボート部以来の友人で、…」
しれっと名前が出て来るところが、この部活の面白いところです。単に秘書をしていただけでなく、3名とも戦後出世し一つの時代の立役者となっただけでも面白いのですが、今回引っかかったのは岸道三です。どこかで聞いた名前だなと思っていたところ、とあるOBが思い出させてくれました。
「艇庫に彼の本が眠っている。」
ということで一冊取り出してきました。『岸道三という男』です。この文脈で手にするのと、かつて大掃除の整理の際に大量にある謎の本として手にするのとでは訳が違います。今朝の日経に「誰かが、ある時に、ある状況のなかで読んで、その作品は面白い。そうした出会いのなかにしか読書の悦びはありえない。」とありましたが、まさにその通り。「さあ、読もう」そう思ったところで冒頭に戻ります。
明日テストです。何でもそうですが、させられてすることほどしんどいことはないです。
逃避も終わりです。ということで勉強したいと思います。