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集合住宅の見え方、漕ぎの見え方

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3年漕手の豊間根です。

少し真面目な話をします。

ぼくは大学で工学部都市工学科都市計画コースという学科に所属しています。
ざっくり言うと、都市のことをいろいろ考える学科です。
その演習課題で今、集合住宅の設計をしています。
ところでみなさんは街中でマンションやアパートなどを見かけた時、どういう感想を持つでしょうか。
「でかいなあ」とか、「ボロいなあ」とかそのくらいの感想しか持たないのではないでしょうか。
ぼくも以前はそうだったのですが、集合住宅の設計課題が始まって以降、街中で見かける集合住宅が気になって仕方ありません。
住戸はどの方角に面しているのか、何平米くらいの部屋があるのか、エレベーターの配置はどうか、エントランスの作りは、植栽の使い方は、駐車場は、ファサードは、……
風景としてしか捉えていなかったただのマンション達が、便利な課題の参考資料へと変わりました。
何が言いたいかというと、少し意識が変わるだけで、ものの見え方は簡単に、それも極めて大きく変わる可能性があるということです。
さて、何でもボートに結び付けるのもどうかとは思いますが、このことはボートに対する考え方にも応用できるのではないでしょうか。
毎日のようにボートを漕いでいるせいで、自分の漕ぎはそうあって当たり前の”風景”になってしまいがちです。
また、周りの部員の漕ぎ、ポンドにいる上手い人の漕ぎ、イメージビデオの漕ぎも、”そういうもの”すなわち”風景”になってしまいがちではないでしょうか。
しかし、少し意識を変えるだけで、自分の周りに存在する様々な漕ぎは、”便利な参考資料”に変わるはずです。
“便利な参考資料”は、すぐそこに山ほど落ちています。
そして、大学の演習室で頭を悩ませていると、この集合住宅の設計に比べれば、ボートの方がよほどシンプルで明快だと感じられるわけです(実際にはそう上手くは行かないのですが…)


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