つらい練習は、やらされている段階にとどまっていると苦しい割にほとんど効果がないのかな、と最近思いました、ジュニアの岡本です。ボートにおいて(さらには人生の多くのことにも共通して言えるのかもしれませんが)、自分がつらい時はクルーみんながつらい時であり、艇を並べる相手もつらいはずです。そのような時にさらなる肉体的・精神的苦痛へと自ら突き進むには相当の勇気と強靭な意志の力が必要になりますし、結果として得られる苦しみは表現のしようがないでしょう。ただ、そこで自分に負けるときっと後悔するし、レースに臨む未来の自分を裏切ることにほかなりません。以前菊池監督がくださった昔の新歓パンフレットの文中で、村井俊治先輩が、苦しさは逃れようとするよりも覚悟を決めて対峙したほうが薄まるものだ、という趣旨のことを書かれていたのを思い出します。
あんまり「つらい」「苦しい」を連呼すると読んでくださっている方も気分を害されるでしょうし、僕自身の精神衛生にもよくなさそうなので、ここで一つ、楽しかった夏の思い出についてでも書こうと思います。
私事かつ不必要に長いので興味のない方はどうぞ読み飛ばしてください(笑)
今年の夏休み、一週間ほどシンガポールに行ってきました。
ボートを四年間続けると、時間を取って旅行に行ったりするのはなかなか難しいかな、比較的時間のある一年生のうちに広い世界を少しでもこの目で見てみたい、と思ったのがきっかけです。
すると、ホームステイ先から歩いて40分ほど(自転車はありませんでした、近いのか遠いのかわからない…)のところにSingapore Rowing Centre があるのを発見したので訪ねてみました。

東京23区よりちょっと大きいくらいの島国シンガポールでは水資源の確保のためにいくつか貯水池が設けてあります。そんな貯水池の一つで、シンガポーリアンはボートを漕いでいるようです。残念ながら、僕が訪れた時には誰も練習していませんでした。


この苦しみと達成の喜びはきっと万国共通ですね。
鏡越しに写っている上裸のおじさんはSingapore Rowing Associationの会長だそうです。戸田に何回も行ったことがある、日本ボート協会の重役の方とも知り合いだ、と話してくださいました。

ホワイトボードの右側の言葉、心に響きますね。
こんな気概で、長いけど漫然と過ごすと短いであろう初めての冬を、みんなで乗り越えたいです。