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Collaborated Approaches

こんばんは。新対校coxの大久です。
この2,3ヶ月は特にですが、ボートと芸術研究に追われる毎日を送っています。

さて、新シーズンが始まり、対校チームの下での活動がスタートした訳ですが、
coxとして艇速へのコミットがまだまだ足りない、と痛感させられることが多いです。
早く対校の理想のイメージをつかんで、艇をどんどん速くしていきたいです。

最近『美術史の終焉?』という本を読んでいますが、
芸術作品や「美」を読みとる際には、おおまかに2つのアプローチがあるように思います。
1つ目は、美術史学のように、歴史的規範に則って、『外部から』理論的に作品を解釈するアプローチ。
2つ目は、神経美学のように、脳やニューロンといった、『内部から』「美」を読みとるようなアプローチ。

ただ、この2つは互いに反発し合い、双方を結びつけるアプローチが模索され続けています。
例えば、音楽学や音響学ではなく、音響心理学。
美術史学や神経美学ではなく、神経系イメージ学や経験美学。 といったものが挙げられると思います。

どれも、人間の『感性』に価値を置いた上で、
「人間が『どのようなもの』を『どうして』美しく感じるのか」といった問題に注目しています。

『バイオリンによる空気の振動の波(←外部)が、どうして音として美しく聞こえてくる(←内部)のか?』
これは永遠の疑問ですね。

ボートでは、コーチや先輩方から教わる理論(←外部)を、実際に艇上(←内部)で活かせなければ意味がありません。
coxの僕は、艇の動き(←内部)を『読みとった』上で、理想の漕ぎ(←外部)を実現させることが使命です。
自分の『感性』を通じて、外部と内部をコネクトする必要があるのだと思います。

もしかすると、「美」(=艇速)というものに対し、人間の『感性』を通じて挑むということ、
美学におけるcollaborated approaches がボートにも応用できるということでしょうか?

僕の学部は、ももクロやAKBが論文のテーマになる、とてもユニークな場所です。
ももクロが論文になるなら、ボートが論文にならない訳がありませんよね。

いつか、『ボートの美学』のような本が出てきそうな気がして、わくわくしている今日この頃です。

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