全日本選手権辞退に関して
ご無沙汰しております。菅野です。
先日の全日本選手権をもちまして3年半の部活生活にピリオドを打つこととなりました。
結果的には全日本大学選手権対校エイト5位という結果に終わり、目標には届きませんでしたが、ラストレースではB決勝においてトップでゴールし、勝った姿を見せることができ、少しは支えて下さったマネージャーやコーチ、トレーナー、両親や保護者の方々に恩返しができたのではないかと思っています。
全日本大学選手権では始めトップクルーの付きフォアに乗せていただいていたのですが、事情があって全日本選手権を辞退することとなりました。
改めて辞退となった経緯について説明したいと思います。
結論から言うと、喘息の悪化と帯状疱疹と見られる症状が併発していまい、数日から数週間練習から離脱してしまう可能性が高かったため、ベストパフォーマンスを発揮することができないと判断したためです。
昨年の12月ごろからもともと持病としてもっていた喘息の症状が急激に悪化し、数週間練習から離れてしまった時期がありました。その後年が明けてからも薬の量を増やしていき、発作止めを服用しながら練習を続けていました。
その後、インカレまではうまくコントロールしながら漕げていたのですが、インカレ直後からまたしても症状が悪化し、薬の種類や量を増やしてもうまく身体の調子を整えることができず、追い討ちをかけられるように9月初旬に顔の左側だけに強い偏頭痛と左耳痛、左側のリンパ腺の痛みが発生し、帯状疱疹の疑いがあるとのことで薬を処方して頂きましたが、結果的に完治には2週間近くかかってしまいました。はやめに薬を処方していただいたお陰で症状が進行することはありませんでした。
現在は日常生活では以前と変わらず全く問題なく過ごせています。
現在喘息を持っている現役部員は何人かいると思いますが、幸いそこまで重症な喘息の疾患はいないように思えます。軽度の喘息であればきっちり薬を服用していれば運動は全く問題ありません。今回また全日本シングルスカルで優勝した武田選手も僕とおなじ薬を服用しながら全日本選手権で連覇を果たしています。
たまたま今回の全日本選手権が僕らにとっての引退レースとなっていましたが、1年前であっても、ここは一旦全日本選手権の出場を辞退して、来年の東商戦に備えていたはずです。最後に僕の行動指針としたのは今シーズンのはじめに同期と話し合った、「東大のトップクルーの艇速が最も早くなるため」には何をするべきかという代の信念です。
最後の全日本選手権で付きフォアのクルーが毎レース一生懸命に漕いでいる姿をみて、ゴール直前で一番で帰ってくる姿を見て涙がでました。
銅メダルを獲得してくれて本当に嬉しいです。
一方で他のクルーが敗復落ちという結果には、僕が途中で辞退してしまったためにすべてのクルーにメンバーチェンジが必要となった影響があると思います。
自分勝手な事情と判断からこのような結果を招いてしまい本当に申し訳ありませんでした。
しかしまた、僕があのまま乗っていても銅メダルは獲得できなかったと思います。
付きフォアのクルーのみんな本当におめでとう。
心の底から感動しました。
かなり長くなってしまいました。後輩も多く記事を読んでくれていると思うのでまたそのうち気ままに書いていきたいと思います。