こんにちは。ジュニアCOXの関谷Jr.です。
しばしば言われますが、よく効く薬は旨くないらしいですね。あ、先月末インフルエンザにかかってしまった時のことです。COXの同僚と先輩方には、この場を借りて、もう一度お詫びと感謝をいたします…
そうです、よく効く薬は旨くないのです。
昨年10月末。27代の新人練習のクライマックス(自分は勝手にそう見なしいます)。敢えて、今、書きます。そう、俺らのエイトは一橋と2000m並べて敗けたんだったよな。
あの時の一橋は、一艇身差を覆して勝った。下馬評もひっくり返した(全日本新人選のタイムからすれば一橋は不利に見えた)。
敗けたその日は悔しさばかりだったかも知れないが、あとから思い出すと違う。
相手が見えず、却って自分の背中を相手に曝していてなお、自分を信じ、仲間を信じて、一本一本強いオールを引き続けた一橋のひたむきさ。思い返す毎に眩しい。
こちらの漕手も力の限りを尽くしてくれたが、心の持ち方では敗けていた。
…綺麗事だと思った諸君、諸兄、あなた方は一体どこで、ピュアなあなたを置いてきてしまったのですか。
あれから3ヶ月余り、相当な練習量を積んできたと自負するジュニア漕手達は、今、自信に満ちている。その自信には確かに相応の根拠がある。しかし、最近、それが過信へと転んでしまいそうな危険な気配を感じることがある。
何度でも思い出そう。弱そうに見えた彼らは、俺らより強かった。
今、俺らは、彼らよりひたむきに、彼らよりピュアに練習出来ているだろうか。
何度でも自問しよう。