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3日目

練習計画の立案

講師の方は元東レ滋賀ヘッドコーチで、現戸田中央総合病院のヘッドコーチである鈴木雅也さん。本題に入る前に、コーチングについて少しお話をしていただいた。
コーチとしてのべからず集(評論家、指摘魔、上滑り)の話や、コーチに必要な目を養うということに関する話も興味深く聞かせていただいた。横から直進性を観察することもできるという話を聞いたが、正直実践出来ていないので、明日以降ためしてみようと思う。

その他、客観的なデータに基づく成功によって自信をつけさせることや、動機付けの重要性に関しての話もあった。やはりここら辺はコーチがアンテナを張り巡らせて、うまく工夫していく事が大切らしい。

血中乳酸濃度分析によるパフォーマンスの具体的な分析例やテクニックとフィジカルの相関、そしていろんな生理学カテゴリーにおけるローイング強度や時間についての具体例を聞いた後、主にピリオダイゼーションとミクロサイクルのみではあるが、実際に年間計画をざっくり立てた。結構、面白かった。
今後のためにも、ABの年間トレーニングを実際に今日学んだような形式できちんと記録していくのが面白そうだと思ったし、やってみようと思う。

リギング講習

講師はデンソーのヘッドコーチである三本さんだった。最初に三本さん自身のお話やデンソーのお話を聞かせていただいたが、赤裸々と話していただきなかなかおもしろかったし、意識が高いなぁと率直に感じた。三本さんは人材やお金にかんするマネジメントもされており、もはや自分はコーチではなく監督であり、コーチングはその中の役目の1つというスタンスで話をされていた。

そして、自分がなんでボートを漕いでいるのか?理想の指導者像とは何か?という話から講習会の参加者が1人1人皆の前で語るという展開になった。もはや、序盤はリギング講習ではなかった。

学校から練習場までが65kmも離れているにも関わらず、選手の強い思いに応えるべく全精力を注いで、選手の移動のサポート及びコーチングに臨み、見事に国体制覇を成し遂げた福島県からいらした先生のお話しには少し感動させられた。非常にエネルギッシュで魅力的な先生でした。

またその他、色んな方の話を聞いていると、怪我をして自分の選手人生が終わったという人がとてもたくさんいて自分は驚かされた。まぁ昨日の医学の話から察するに妥当な割合だとは思うのだが、それでもなんとなく、指導者や環境次第では防げた怪我だったのではないだろうかという気がしてならなかった。改めて怪我をなくせるようにしなきゃなぁと痛感させられた。

まさにコンディショニング。そしてリギングも機械的なコンディショニングに過ぎないというのが三本さんの持論だった。なるほど。

ここから本題。しかし、この講習で一番驚かされたのが、社会人アスリートを指導しているコーチの使用する道具に対する感覚の鋭さだった。自分が今まで見逃してきたような、レールやクラッチやスリーブのほんの些細な削れにも敏感に反応して対処しているようだ。
改めて自分の感覚の鈍さを実感させられた。また、どんな時も、「こうやって部品を変えると選手は喜ぶんだよね〜」と常に選手を気遣う気持ちを存分に出していたのがとても印象的でした。

今回の講習は、艇の整備に関する話が多かったように思う。ただ、リガーを曲げる話やデンソーではネジの規格が全て統一されているという話、リギングは全てコーチが行っているという話。その他にも、いろんな分野に対して興味をもたれ、いろんな分野から積極的にRowingにとって有用なものを取り入れようとしている三本さんのエネルギーの高さには驚かされた。

そして、道具に関する話は多岐にわたり、オールの話も出たが、ここで、自分の誤解を1つ解消することができて良かった。また一歩、Rowingの本質に近付けた気がしました。具体的にはエントリーからキャッチにかけてのブレードの本当の動きというか、実際にはブレードに対してどういう向きに水流が発生しているのかという話でした。水はブレードに対して水平方向に流れるんですね。いままで恥ずかしいことに垂直方向に流れると思い込んでました。反省。

三本さんは、もっと色んな話をお聞きしたいと思えるコーチの方でした。今度戸田にいらしたときにはまた話しかけてみようと思います。エネルギー高い人はカッコいいですね。

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