昨夜、Alan Bennett氏(今後はA.B)が来日し、その後少人数でのMTGがコーチ部屋にて行われた。話の内容が比較的オーソドックスなものだったので、彼の英語を完全に理解することができなくても、意図している内容はだいたい理解することができた。
印象的だった部分を少し書いておこうと思う。
基本的な方針として、ボートに特化した選手の育成というよりも、総合的な運動能力を持ったアスリートの育成を意識しているよう。そのため昨年度以上に、陸上でのトレーニングに対する重要性が高まり、定期的に行われるTestに関しても体力的な要素の占める割合がかなり大きくなっている。
乗艇練習に関しては、冬場はシングルスカルを用いて低いレートでの漕ぎ込みを徹底して行う予定。シングルスカルを通じて正しい姿勢やフォワードでのコントロール、Power Applicatuonを学び、有酸素能力を鍛えていくと本人談。低いレートでも常にFull Pressureの意識を徹底するということと、低いレートでしっかりと有酸素能力を養うことがレースペースに向けての大きな土台となるという考え方は横矢さんや須藤さんに通じるものがあったと思う。
最後に1年生に指導するうえで他の学年と比べて特に意識することは何かと質問したところ、「Enjoy!」という答えが聞けたのは良かった。
Rowingに対する考え方もとてもオーソドックスっだったし、プロコーチとしての経験の深さを感じさせられる局面もたくさんあった。しかもなかなか気さくな人で選手にとってもとても親しみやすい存在になるのではないかと思う。
そしてA.Bの今年度の目標の中にコーチの育成という項目もあった。せっかくのコーチブログということなので、彼から学んだことも少しずつ発信していきたい。
練習前に艇庫の前で、A.Bと3人の学生コーチ、そして2人の現役COXとで和気あいあいとしている姿を見ると、少しワクワクしてしまった。今朝からが新年度の本格的な始動となるわけだ。
また、練習後に三木がA.Bと向かい合ってご飯を食べながら、熱心に話をしていたという話を後で聞いて関心させられた。そういうChallengingな姿勢は、Rowingではもちろん、いろんな局面につながっていくんだろう。
今日のFB
1年生は今朝は500mTT*4(RP)を行った。#2の加藤から積極的にクルーにドライブを促す檄が飛んでいたのは良かったと思う。ところどころで少しバランスを崩してしまう局面があるのと、どうしてもドライブが鈍くなってしまうところが少し気になったが、クルーで狙っていたキャッチに関しては結構スムーズになってきていると思う。ドライブの落ちに関してもDPSが(特にフィニッシュで)延びてくればもっと今のレートでも楽に刻めるようになるので改善は見込めると思う。バランスに関しては、少し気にしすぎて逆に体を固くしているような印象を今日は受けた。「リラックスしてもっと艇にまかせて呼び込もう」と鶴井さんなら言うんだろうなぁと思った。
また結果に関しても、新人選での目標タイムから逆算すれば、まずまずのタイムが出せたのではないだろうかと思う。
ただ、唯一気になることは、COXの石神を含めて、みんなが混雑したポンドでの練習に少なからずストレスを溜めているようだということ。レースはポンドで行われるし、インカレ前などは今の比ではないと考えると慣れるしかないとも思うが、もう少しケアをしてあげたほうが良いかもしれない。
それと、今日は一橋の新人選8+の#Sで野村さんが漕いでいたのが印象的で、見ていて楽しそうだなぁと思った。