今日は2’ON/1’OFF*4*2(SR26)を行った。序盤は立ち上げのリズムからコンスタントにクルー全体で移行する事が出来ず、忙しいリズムのままで漕いでしまったが、クルーでハンズアウェーからリズムの伸び際の意識を統一することでゆったりとした休めるリズムを出せたことは良かった。リズムとはすなはち「ドライブからハンズアウェーを出すまで」と「そこからキャッチまで」の比率である。もちろん大きい程休めるということになる。
とはいえ、やはり4年生と1年生ではいかんせん体力に差があるためにどうしても少し疲れてきたところでのドライブスピードに差が出てきてしまい、ドライブで少し遅れてしまった1年生が、フォワードで突っ込んで遅れを取り戻すというサイクルに陥ってしまった。リギンクなりで何とか調整して行ければとは思う。
ドライブスピードに関連して発揮されるパワー(力X長さ)にどんどん制限が出てきてしまい、レートが上がるごとに、なかなかファイナルまで艇を動かし続けることが出来ずにいる。体幹の力が不十分な漕手にフィニッシュを押し切れということは車椅子の人に歩けと言っているようなものである。リハビリが必要なのだ。
また、一昨日にキャッチでの力強い姿勢の確認と出力強化を行っていた甲斐があってか、その力強さが1番最初の分漕で出た事は良かったものの、そこからアウトサイド漕ぎに変わった途端にそれが消えてしまった。練習後、1年生にそういう話をしてもあまり反応が良くなかったので、ここらへんの感覚はもう少し詰めたほいが良いのかなと思った。少し極端な言い方にはなるが、ボートは強く艇を押したもん勝ちだ。
日常生活
昨日の記事で発言のなかに個人のRowingに対する感覚は反映されると書いた。しかし、本当は言動もイメージを反映している一つの形でしかなく、日常生活のあらゆる行動がRowingに反映されているという事に改めて気付かされた。
例えば、自分以外の物事に関心がなくて床に落ちているチリに気付けないような人はおそらく他人の漕ぎを感じることもできないのではないだろうか。また日常生活で姿勢のあまり良くない人は艇上でもおそらく姿勢は良くないだろう。
また、栄花直輝という日本でも世界でも第一線で活躍されていた剣道家がいるが、その人が、試合で竹刀を交えるまえ、向かい合って腰を落としている相手を見るだけでその人の強さが分かると言っているのをドキュメンタリーで見た事がある。強い人と弱い人とでは「座る」というごく単純な動作のなかにも差異があるというのだ。一事が万事、全くもって凄い話である。