【女子部㊸】幸せのデザイン

こんばんは。
女子部監督の岡です。

先週末、新人戦が行われました。
レースの結果は以下のリンクから見ることができます。
公益社団法人 日本ボート協会 (jara.or.jp)

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金土と仕事だったのでレースを直接見ることはできなかったのですが、ダブルで出漕した磯崎と梶谷は、この新人戦期間で毎モーション成長できたという実感が持てているようです。

新人エイトのコックスとして出漕した神山は、「コックスって楽しいです」と、本当に楽しそうに話してくれました。

そして日曜日の早朝は、梶谷と青木で急遽ダブルを組み、北海道大学女子ダブルの方と並べをさせていただきました。

梶谷と青木の漕ぎの相性が予想以上に良く、ドライブで舟を進めるリズムを二人でしっかり作り上げ、見ていてとても爽快なクルーでした。
二人にとって、とても良い経験になったと思います。

並べを申し込んでくださった北海道大学女子ダブルクルーの方々、本当にありがとうございました。

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日曜日、レースの合間に雑談している中で、磯崎が今取っているゼミの話をしてくれました。

「幸せについて考え、幸せをデザインする」というのがテーマだそうです。

紙に棒人間を描いて「この人を幸せにしてください」という課題を磯崎が教えてくれたのですが、自分だったら何を描き加えるだろう?とつい考え込んでしまいました。

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(磯崎がささっと描いてくれた絵です。依存と自立のバランスがキーワードです。意味が知りたい人は是非磯崎に聞いてみてください。)

日々過ごしていて、「幸せだなあ」と感じる瞬間はどんなときでしょうか?

私はどちらかというと、「今幸せだなあ」と感じるよりも、過去を思い出して「あのときもしかして幸せだったのかも」と感じることの方が多いです。

本当のいい思い出はいつも生きて光るというように、思い返すだけでちょっと笑顔になれるような、そんな思い出が私にとってとても大切です。

また最近は、ふとしたことに幸せを感じられるのは帰っていく場所があればこそ、ということをよく考えます。

どこか物理的な場所というよりは、気持ちが帰っていける場所、「ここに帰れば大丈夫」と理屈抜きで思えるような、それさえあれば煮詰まった日々も乗り越えられるという、救いのようなもの。
それはいつもの家かもしれませんし、特定の誰かかもしれませんし、何かの作品かもしれませんし、趣味の時間かもしれません。

脚本家の木皿泉さんは、「やるべき仕事があって、帰れる場所がある」なら幸せだと、そして、この世界にこれだけたくさんの家があって、これだけたくさんの人がいる中で、その中にたった一つだけ帰れる場所があるというのは奇跡みたいなものだ、と書いていました。

皆さんには帰っていける場所はありますか?

棒人間を幸せにするために何を描き加えるのか、現役のみんなに聞いて回ってみたいです。

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最後に、最近読んだ川上未映子さんの随筆(詩?)の中で、私のイメージする「幸せ」に近い描写があったので、少し長いですが、部分的に引用してみます。

ある日
病院へ向かうある日
私はすこぶる気分がよくて
目の周りにいっぱい赤いお化粧をした
おでこのあたりも赤く塗って
鼻の際まで真っ赤に塗った
それを見た斎藤くんはぎょっとした

そう
病院へ行く日は斎藤くんが仕事を休んでいつもついてきてくれたのです

ぎょっとした斎藤くんを見て私がぎょっとした
なんでなんでなんでそんなかおでなんでそんなかおして私を私をみるんなんで
それからすごく悲しくなった
それから怒りが津波となってからだをさらってのみこんで
死んでしまいそうになった
私は気分がよくって
せっかく おめかししようとお化粧したのに
ぎょっとした斎藤くんをぼこぼこと殴って責めると
斎藤くんは「最高にかわいい」といってくれ「だいじょうぶ」
顔のほとんどが真っ赤な私を自転車の荷台に積んで
中目黒への坂道をじゃーっと下っていった

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ボート部でボートに打ち込めることはそれだけで幸せなことだと思います。

でも、なぜそのことが幸せなのか?
答えは人それぞれ違うはずなので、是非思いを巡らせてみてほしいです。

女子部監督

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