迷ったら困難な道を選べ

 みなさん、こんにちは。東京大学運動会漕艇部マネージャーの奥泰樹です。長い冬を乗り越え春を迎え、東大ボート部への入部を多くの新入生が決断し部も盛り上がっております。4月に多くの新入生と顔を合わせ話をしたことで、入部を決断した当時の自分を思い出す機会がありました。私は水上が気持ち良かったと直感的に入部を決意したなと覚えています。
 人は何かの道に進むときに決断をしなければなりません。最近よく聞く言葉で「迷ったら困難な道を選べ」というものがあります。リスクをとってこそ自分の成長につながるのでしょう。この言葉を使う人はもちろん今まで自分が困難だと思える選択肢を選んできたに違いありません。ただ私は、その困難だといえる道を試行錯誤しながら進み、挫折も経験しながら、ゴールに辿り続けるまで努力を重ねることができる人間の言葉だと感じます。たとえ客観的に困難だと思える道でも、人によっては簡単な抜け道をなんとか探し出して楽をしようとするでしょう。逆に他の人からは簡単に思える道でも、人によっては小石に躓いて目標になかなか辿り着けないでしょう。困難だと思える道を真っ向に進んだ人、小石に躓いたとしても根気強くゴールを目指した人が言う言葉だと思うのです。結局のところ、過程(道)における客観的な評価よりもそこでの自分の努力です。ただ結果(ゴール)に関しては、客観的な評価が重要です。勝負事でいえば勝つか負けるかです。しかし結果を決めるのはその過程です。結果のために、自分が選んだ東大ボート部という道で何ができるか考え、行動し続けます。
 まだまだ「迷ったら困難な道を選べ」と言える人間ではありません。やるしかないのです。
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