強くなりたいんだよね? 04年度前半期振り返り①(女子部)

 こんにちは。女子部主将の江口です。5/1の東商戦を境に、04年度が折り返しました。今までの取り組みを2回に分けて振り返っていこうと思います!本日のテーマは1.「個として強くなること」、後半は2.「チームとして強くなること」について話したいと思います。

1. 個として強くなること
 1-①根性論からの脱却
 強い身体というのは根性や精神によって生み出される空想の産物ではなく、
適切な強度の刺激を、適切な時期に、個人にとって適切な量だけ入れた”結果”、なのです。そこにあるのはただの現実の身体なのです。タイムトライアルやレースのタイムは、それまでの取り組みが映し出された鏡に過ぎず、それによって「あいつより劣っている」とか、「結果も出せない自分はダメなんだ」と自己否定する必要は、本当はないのです。(メントレで感情と事実を切り離すことを学んだという部員もいました。)結果については、他者との比較ではなく、自分の中でどうだったかに目を向けることの方が大事です。これはどんな層の選手にも当てはまることなのに、ついトップ層に囚われてしまい、地に足がついた練習ができないというのが罠だと思っています。失敗にせよ成功にせよ、長期的に見て自分にとって必要な取り組みをきちんと探し出せるか、そして行動に移せるかが一番大切なことなのだと思います。
 
 1-②トレーニングの最適化
 強い気持ちをもって毎日追い込んだとしても、精神的には疲労しているのに身体には大して効いてないことだってある。一方で、そんなに辛くないがトレーニング効果が十分期待できる練習もある。

 私自身、この発想の転換は衝撃でした。中学時代の陸上日記を見返すと、きつければきついほど喜んでいて(笑)、追い込まない練習が続くと不安になっている自分がいました。生粋の根性論信者でした。きつい練習をやって結果が出ると味を占めてしまうのでしょう。当時の顧問の先生は、休むことや筋トレの大切さ、冬場はスピード系ではなくロングをじっくりやることの大切さ、を説いて励ましてくれていたのですが、腹落ちはしていませんでした。その結果、順調にタイムが伸びている時は良いのですが、タイムが伸び悩んだ時にスランプから上手く抜け出せなかった気がします。

 一方で昨年度から女子部では、前川コーチ指導の下、「強くなりたければベースとなる体力を積み上げる」ことを重視し、持久系スポーツの王道理論に沿ってトレーニングをしています。

 私自身思うように結果が出ないからこそ、信じてやってみよう、と取り組んだ結果、想像以上の効果が出ましたし、何よりトレーニングを楽しめるようになりました。女子部全体としても、筋力や有酸素能力に明らかな成長が見られており、一冬でここまで成果が出るのかと驚いています。

 1-③個人差について
 トレーニングに正解はありません。王道理論を理解しながらも、個々人の状況に従って自分にとって最適なトレーニングを考える必要があります。個人個人持っている素質もトレーニングに使える時間も違います。そういった諸条件を無視してトップダウン型のトレーニングをしていても、ある程度まではいくが、それ以上は芽が出ない可能性があります。

 学業、体調、競技歴などの事情に合わせて今の自分にとって必要なトレーニングを自分自身で創り上げていくことが本当は強くなるための近道です。女子部では各々が週次のミーティングやトレーニング状況を分析し、皆が自分なりのメソッドを形作ってきており、この冬場の何よりの成果だと思います。自律的なアスリートはきっと、どんな環境に行っても強いです。

 1-④勝利への思い
 現実を徹底的に見る視点を養う一方で勝利を信じる力も同じくらい大事です。女子部は「勝ちたい」と強く思っている部員が多いです。女子部は、役職も学年もかなりまちまちですし、考えだって違う中で、「勝ちたい」という思いで一つにまとまれるのは素敵なことだなと思います。個人個人、なぜ勝ちたいのか、をしっかり持っていて、その情熱がそれぞれをトレーニングに向かわせています。みんなの話を聞くたびに私もみんなの目標を一緒に叶えたい、一緒に頑張ろうって思えます。京大戦・インカレに向けて、勝利の先にある個々人の理想をかなえられるような、そんな時間にしたいです。

 勝ちたい。じゃあ勝つためには?強くなる必要がある。行き詰った時には「強くなりたいんだよね?」と自分に問いかけて、お互いに問いかけて、ベストな取り組みをその都度考えていきたいです。

 なんだか偉そうに書いてしまいました…💦😱
長々と書いてしまいましたが、読んで下さりありがとうございました。もしお時間あれば後半も読んで下さると嬉しいです!
(レポートは全く進まないのに何でトレーニングのことになると筆が進むのだろう😢)

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