これまでとこれから: ③これからに向けてのお話

こんにちは!4年スタッフの岩垣です。

私の今年度前半の振り返りブログもこれで最後です。

最後3つ目のブログでは、今までのボート部生活での気づきを踏まえて、今後の活動において一マネージャーとして大事にしたいと思ってることや今後の意気込みを書いて締めたいと思います。

マネージャーに求められるスキルとして、コンスタントにパフォーマンスを発揮し続けられるように自身をコントロールすることは非常に重要だと思っています。一言で言えばflow。 

それぞれ性格や生き方も当然異なってくるのでそのための手法は千差万別ですが、個人的に足りてなくて大事だなと思うのを4つ取り上げたいと思います。部員の皆さんも、こういうブログなどの場で文章にすることで自分の思考が整理されていって皆で知見や考え方を共有できるのでぜひ発信してみてください。

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今日は合間にスタッフの写真中心に入れていこうと思います。マネ部屋のみんなで撮ったバースデー写真です。こうやって誕生日やマネ部屋に新入りが入った時にケーキを買って祝う文化があるのですが、最近やれていないです。寂しい。

1.本心に向き合い違和感を放置しないこと

ご機嫌でやるべきことをやるというのがメントレの教えであり、その状態を目指すべきであることは満場一致だと思いますが、常に明るくいることなど超人でもない限り不可能だし、別にそれが強要されているわけではないと思います。天気のように気まぐれでBADモードの時や嫌な出来事や他人の言動に違和感を持つ時は必ずやってくるので、そういったマイナスの感情も大事にして速やかに対処してあげないといつか破綻をきたすと身に染みて感じました。

自身で負の感情に対処する方法として個人的に効くなと思ったのは、先ほどの天気に例えれば、大雨に打たれている自分の視点ではなく、人工衛星の視点から見つめるような感覚で、ああこう感じるということは今自分は調子が悪いんだな、と冷静に自分を見つめ切り替えるのがかなり有効でした。メントレで言う自分への気づきですかね。 メントレではこの他にもflowを維持するためのスキルを多数教えてくださっているので、自分に合ったものを見つけて実践していくのが大事だなと思います。

他にも紙に書き出すとかひたすら寝るとか自分で対処できる方法は数多くあると思います。それもあって自分の機嫌は自分で取るのが当たり前だと思っていましたが、それでも抱えこんだり気持ちに蓋をするのには限界はあります。ただ限界値を超えないよう制御するのは自分しかできないので、そうなる前に他人と共有する必要があるなと気付きました。他人との関わりの中で生じた問題や文句であれば尚更抱えるのは難しいと思います。最近は言いたいことは抱え込んだり愚痴にしたりせず直接相談するようになるべく心がけるようになりました。

つまるところ自身の感情一つ一つに丁寧に向き合い、ライフスキルで対処したり人に適度に頼ったりしながら自分を律していくことがパフォーマンス維持への第一歩だと思います。


2.伝え方を工夫して積極的に言語化すること

改善に向けて話し合う時、何かをお願いするとき、1.に取り上げたようにマイナスの気持ちを相手に共有する時など、なかなか言いにくいことを言語化して伝えたり話し合わなければならない場面は部活で数多くやってきます。そういった対話の機会は多ければ多いほど相互理解につながり結果的に部の生産性は上がるとは思うので積極的にやっていきたい、というかそれを躊躇う部活であってほしくないのですが、その中でも自身の考えや要求がクリアに伝わるよう要点を明確にして伝えたり、相手の立場に想像力を働かせて不快にさせないように言い方を工夫したりする心がけは非常に重要だなと思います。いくら本音でもそのままぶつけると言葉の暴力になりかねないので、相手と協調して気持ちよく物事を進めようとする姿勢を忘れずにいたいし、皆がその意識を持つことで心理的安全性というものが生まれていくものだと考えます。
これはスタッフに転向した当初から割と気をつけているのですが、それでも自分はまだまだだし、江口とかはその辺すごく頑張ってて上手いなと思うので尊敬してます。

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休憩に京大戦後に撮影した京大戦幹事の梶田と学連(大会運営やコース整備を担う学生組織です。いつもありがとうございます。)理事長の藤原の癒し写真を入れようと思います。
大会幹事には大会運営お疲れ様と毎回花束を贈る文化があります。僕も過去に貰いました。ありがとう。

3.他人に期待しないが頼って信じること

チームで活動する以上役割分担や指示はどうしても必要になってきます。人に仕事を振ったり指示したりしたけど思った通りに動いてくれなかった経験のある部員は少なくないのではないでしょうか。
自分もそれに苛立った時が度々ありましたが、そもそも他人は他人でコントロールできないので、思い通りにしてもらうよう仕向けようという考え自体がおこがましくて間違っているなと考えるようになりました。他人に過度に期待してこんなに言ったのにやってくれなかった、ではなく、言ったことを考えて実行してくれてありがとう、という加点方式の心持ちで常にありたいです。極論期待しなければ裏切られることはないし。また2.で言ったように自分の言い方も思いやりがあって要領を得た伝え方だったのか、全て伝えきれていたのかと振り返ってみることも大事だと思います。

期待しないからといって頼らず自分で何でもやろうとすると必ずキャパオーバーに陥るし、周りも抱いている不信感を感じ取ってしまうと思うので良くないなと思います。ボート部の人は皆優秀でいい人なのは事実だし、一人一人を信頼して安心して任せる姿勢は貫いていたいです。ただ人により得意不得意はどうしてもあるので、これもいい塩梅を見つけるのが難しいのですが。

4.熱量とプロ意識を持った主体者であること

やっぱり熱量が一番大事です。自分がやってやるぞという気持ちがないとクオリティの高い活動はできません。
自粛期間のリモート会計を経験したり超多忙な3Sを乗り越えたりしてその後落ちぶれた身から言えるのは、艇庫に行ってないとか他にやることがあって忙しいとかは(本当に時間拘束が激しいものを除けば)単なる言い訳にすぎず、結局は気持ちの問題だと思います。情熱を維持するための要素として上3つで取り上げたような自律と協調や、プロ意識を持つことも関係しているのだと思います。

最後の主体者であることについて。
少し話は変わりますが、僕が学業との両立で部活を継続するか悩んで周りに相談していた時期に、組織においては絶対にこの人がいなければいけないなんて人は存在しない、と前主務の原本さんがおっしゃていました。
たとえ主将が突然いなくなろうが、一番エルゴが回る選手が怪我して辞めようが、知性やカリスマ性に溢れたリーダーが消えようが、大きな損失であるものの失えばいないものとして組織は回っていくというか回していくしかない。残るにしてもその組織で自分が付加価値を生み出そうと思って残ることが大事で、その人が必要とされているみたいなのは個人的感情ではあってもボート部としてはないから考える必要はない、といった趣旨の話です。

これが救いの言葉か残酷な言葉かどちらにも受け取れる時期がありましたが、事実ではあると思います。

何が言いたいのかと言うと別に悩んでいる人を退部に傾けたいとかではなく、付加価値を生み出したいと思える環境を維持していく努力を個々人がする必要があるよね、ということです。せっかく少なくない時間と労力を捧げているのだから、それに見合った組織にするために自分が主体者となって切り拓いていく、という心持ちを一人一人が持つことが大事だと思います。東大ボート部は学年役職関係なくそういったことがかなりやりやすい組織であるはずです。もちろん皆価値観が異なるためそうするとぶつかるのは避けられないので、一歩踏み込んで対話する勇気と労力が必要ですが、恐れずにやっていく必要があると思います。1.2.の話と被りますが、居心地悪いと感じるなら相手に配慮した上で何か行動を起こせばいいし、愚痴ったり諦めたりして距離を置くのは勿体無いなと思います。

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マネ部屋のフレンズでスペシャルな朝ご飯を作っている時の写真。以前牛乳の誤発注? で消費しきれない時があって、減量する気があるのかないのか分からない某カロリーゼロ理論信者のCOXがそれでホットケーキを食べたいと言い出したので明日の朝ごはん色々作って夢を叶えてあげようという話になり、夜に材料を自腹で調達してホットケーキにドーナツにフレンチトーストにスムージーにお雑煮にと作りたいものを作りたいだけ作った時がありました。クレイジーだわ。

以上4つを取り上げさせていただきました。長文駄文失礼しました。内発的動機付けについての理論として自己決定理論というのがあり、自発的に行動していくための欲求の要素として自律性と有能性と関係性の3つがあるそうですが、比較しても方向性としてはそんなに違ってないのかなとは思います。どれも自分に足りないと感じているから挙げている側面があり、残りの期間はこういった心がけを持ちながら明るくやっていきたいと思います。

さて、対校の次の目標はインカレ、ジュニアと女子部の次の目標は京大戦です。チームが掲げるのは男子エイト日本一、女子つきフォア入賞、京大戦勝利であり、もちろんそれに向けて不断の努力を積み上げていくことは変わりないのですが、そこにこだわるというよりかは自分自身や東大漕艇部というチームをとことん研ぎ澄ましていきたいです。

艇速に対しマネージャーがどう貢献できるのかというのは永遠の問いですが、選手をいつも近い距離から安定して支えて見守り、安心して組織を任せられる存在がい続けるというのは間違いなく大きな違いを生むと思います。そういった存在になれるよう皆で大きな志を持って日々の仕事に取り組んでいきましょう。また為すべきことを為せるチームの雰囲気ははむしろ仕事が明確なマネージャーの方から醸成しやすいと思うので、そこは我々から引っ張っていく心持ちでいきたいです。

二つ上の主将の野村先輩がジュニアの時に書かれていたブログ(本当にかっこいいブログです)で、インカレは組織vs組織の闘いだと仰っていたのが今でも強烈に記憶に残っています。
私の思いは来たる9月8日に史上最高の東大漕艇部をぶつけたい、ただそれだけです。
残り4ヶ月弱と短い間ですがよろしくお願いします。お読みくださりありがとうございました。

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東商戦前の2年生以上の集合写真。この仲間と新しく入ってくれた新人のみんなでインカレまで駆け抜けます!

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