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「つらたのしい」を科学する

皆さんこんにちは! 新3年漕手の楠井俊朗です。

受験生の皆さん、受験お疲れ様でした。ひとまず休んでください!!今回の投稿は是非未来の東大生のあなたに読んでほしいです、、!(図らずもそういう内容になってしまいました)

さて、こうしてブログの担当になったのですが、意識が高い内容を書くのもあれだし、それといって面白いネタもない、、と考えていたところ突然「つらたのしい」というワードが頭をよぎりました。

東大漕艇部のTwitterを見てもらえばわかるように、漕艇部のトレーニングには自分を限界まで追い込むようなキツいトレーニングも多々あります。そんなトレーニングの多くは、つらたのしかったりします。

“つらたのしい”-とは、いったい何なのでしょうか??

つらたのしいというのは、キツいトレーニングをやっていると次第に楽しくなってくるという概念の事です。この説明を見た方の中には、つらいと楽しいは反対で両立しないし、キツいものを楽しいって言う体育会のノリってやつ?と思った方もいるかもしれません、、😢

しかし、実際に楽しいのです!体育会系のノリとかでなく、純粋に楽しいのです。

…ところで、楽しい楽しいって言っても根拠もないのに一人語りするな!、と思ったそこのあなた!!これには根拠があるのです!
突然ですが、漕艇部の練習の中でも特にキツいトレーニングはエルゴを用いた高強度のインターバルトレーニングだと思います。
エルゴというのは、陸上でボートのトレーニングができる器具の事です!界隈では何故か中毒性があることが知られています。

エルゴの画像

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ここで、Plos Oneというジャーナルのとある論文[1]には中程度の強度の継続的運動よりも高強度インターバルトレーニング(HIIT)の方がトレーニング実施者の感じた楽しさが高かったという事が書かれています。ここで、エルゴの高強度インターバルトレーニングは短時間に全身に大きな負荷をかけることから、HIITの側面も併せ持っていると考えられます。[*1]
この論文の一部に、『HIITは身体的には厳しいが、時間効率が良く、刺激が常に変化するため、個人はより大きな楽しみを感じさせる』という事が書かれています。このように、実験に基づいて楽しいことが示されているのです。

、、、そして、何よりも重要なことに、一緒に頑張れる仲間の存在があります。辛いけど、あいつも頑張っている、、、そんな事を思って、本当の友情を築きつつ、お互いの成長を喜び合えるのは楽しく、これは漕艇部ならではの魅力だと思っています。

少し本題から逸れますが、最近漕艇部の陸上トレーニングではスクワットジャンプやバービー等の所謂王道のHIITトレーニングが実験的に取り入れられたりしています。実は、所謂HIITというのはこちらです。HIITを行うと、短時間のトレーニングで長時間の有酸素トレーニングに相当する良い恩恵が得られるのではないか、という論文が最近発表されていたりします。[2]長時間のトレーニングが短時間で終わるなんて効率が良すぎて、夢のような話ですね!

実は、漕艇部ではこのHIIT等新しいトレーニングを積極的に導入するなど前衛的な取り組みが行われていて、面白いな、、と思っています。

さて、思ったことを素直に書いたつもりでしたがなんだか部のステマみたいな記事になってしまいました。でも、ここに書いたことは事実だと自信を持って言えます。これを読んでくれた皆さんが晴れて東大生になったときには、この記事の真偽を確かめるべく、漕艇部の体験練習に一度来てくれることを願っています。何事もまずは体験してみないとわからないはずなので、是非!!

[1]High-Intensity Interval Training Elicits Higher Enjoyment than Moderate Intensity Continuous Exercise
Thum JS, Parsons G, Whittle T, Astorino TA (2017) High-Intensity Interval Training Elicits Higher Enjoyment than Moderate Intensity Continuous Exercise. PLOS ONE 12(1): e0166299. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0166299
[2](一例)
低強度及び高強度走行運動がラットヒラメ筋の代謝及びミトコンドリア数に与える影響https://ci.nii.ac.jp/naid/130005247045
[*1]エルゴのインターバルトレーニングがHIITなのか?という疑問が湧いてきましたが、HIITとエルゴを関連付けたこのような動画もあるので、HIITの側面も併せ持っていると考えてよいと思います。但し、後述するように厳密にはHIITとは言えないのではないか…という気もしています。
(参考)

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