こんにちは、新4年の高槻です。今日は2/24、東大の二次試験前日です。改めて入試を受けてから3年が経つことを知らされると長かったような短かったような不思議な気持ちになります。
思い返せば約3年前、僕は漕艇部に入部しました。理由は、
・運動部の世界も見てみたくなったから
・ボートに乗った時予想より楽しかったから
など複数ありましたが、決め手は先輩方の熱さにあてられたからだったと思います。しかし、入部時は一つの不安がありました。それは卒部後「入ってよかった」と思えるのか、この部活には3年半をかける価値があるのか、ということです。
結果から書くと、得たものは大きかったと思います。僕が得た最も大きなことは、思考の多様性を理解できたことです。入部以前も人によって考えが分かれることは表面上理解できていましたが、絶対的論理(万人に共通する理論)がある程度あると思っていました。しかし、入部してわかったことは、絶対的論理は限りなく0に近いという事実でした。ミーティングで話す中で個々人の考えが垣間見え、これほどまでに違うのかと衝撃を受けました。面白かったのは、自分と異なる意見でも、自分の中で構築可能なものがあったことでした。自分が持っていなかった思考によって、自分をより客観的にみることもできるようになりました。自分が思っていたより面倒な思考・性格をしていることも初めて自覚できました。これらの経験は、何も決まっていないものを一から作り上げるという部の運営に関わったことで得られたものであり、腹を割って話し合う必要のある運動部でなければ得難いものだったと思います。
さて、まるで満足して卒部したかのように今まで書いていますが、僕には漕艇部でまだ味わいきれていないものがあります。それは1着でゴールすることです。僕はまだ公式の大会で一度も1位になったことがありません。最後の一年、この最後のチャンス、未体験の感覚を求めて最後まで駆け抜けたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
まだ見ぬ新入生へ
4年(あるいは6年)の大学生活は自由度が高く、いろんな選択肢があると思います。勉強・バイト・インターン・留学など、新入生の頃はいろんなことを考えるでしょう。僕も部活・サークルだけに絞っても、ボート部以外に弓術部、ヨット部、OLK(オリエンテーリング)、スポーツチャンバラ、C学、駒場祭委員など多くの新勧イベントに参加し、どの選択をとるのが良いのかを考えていました。未来は誰にもわからないし、それぞれの活動にそれぞれの良さがあります。まずはいろんなところに顔を出し、体験してみることを勧めます。その結果漕艇部を選んでもらえたなら嬉しいです。期待以上の組織であれるように、僕たち部員も努めたいと思います。zoomイベントや試乗会で会えるのを楽しみにしています。