どうも、4年漕手の山田です。
新年度が始まり、忙しない日々が過ぎてゆきます。今年は暖冬の影響なのか桜の開花がいつも以上に早かったように感じます。自宅近くの目黒川の桜も3月中旬には既に開花し、早くも葉桜の季節となっています。気象庁のデータを見ると、東京の桜の開花日が4月の頭という年も4、50年前にはざらにあると知り、今昔の感に堪えません。(参考:https://www.data.jma.go.jp/sakura/data/sakura003_01.html)

さて、皆様は「伝統の一戦」といえば、何を想像しますか?
サッカーにおいてはFCバルセロナvsレアル・マドリード。
野球においては読売ジャイアンツvs阪神タイガース。
どのスポーツにおいても長年のライバル同士の戦いというものは存在するかと思います。見る者を自然と熱くさせる、そんな不思議な魅力が「伝統の一戦」にはあります。
ボート競技においても、「The Boat Race」(Oxford大学とCambridge大学の対校戦)、「早慶レガッタ」、「東商戦」(東大と一橋大との対校戦)など、長年にわたり続いている激烈の一戦があります。
The Boat Race(左がOxford、右がCambridge)

早慶レガッタ(手前が慶應、奥が早稲田)

しかし、昨今のCOVID-19の流行により、「The Boat Race」も「早慶レガッタ」も中止が決まり、遂には我々が鼻息を荒くして待ち望んでいた「東商戦」も延期が決まってしまいました。
https://www.theboatrace.org/ http://the-regatta.com/ https://hubc.jp/toshonews.html
東商戦が流れてしまったことが歯痒いのは格別、自分が参加するわけでもないThe Boat Raceや早慶レガッタの中止も、一競技者として本当に残念に思いますし、心に大きな空洞ができたかのような心情です。ただ、感染拡大に伴って2月下旬より徐々に活動範囲が狭められていく中で、部員一同ある程度想定していたことではありました。
現状として、東大ボート部は他の多くの大学のボート部と同様に、各々自宅で自重トレーニング・ランニング・エルゴ(ローイングマシン)等による自主トレーニングに励んでいます。Zoomなどのアプリを利用してトレーニングの様子を部員間で相互に共有するなど、制限のある中でできる限り通常の練習と同様の負荷を維持しようと試行錯誤しています。とはいえ、やはり一人での屋内トレーニングの閉塞感に正直なところ限界を感じている今日この頃です。
個人的に、閉塞感を打破するために、いまハマっているトレーニングは「ぼっちサイクリング」です。勿論、密集地帯を避けることを前提としながらも、他人との接触を避けつつ外気に触れらながら、(多分)安全にトレーニングをすることが可能なので、とてもお勧めです。ここ数週間は荒川サイクリングロードをはじめ、100km前後の距離を走破して心地よいトレーニングを積めています。

思うに、ボートとサイクリングはかなり互換性のあるスポーツなのではないでしょうか。
自転車で鍛えられる筋肉部位の代表例として、大腿四頭筋・腸腰筋・ハムストリングス等が挙げられますが、これらはボート競技においてもカギを握る部位ですし、自転車が好き・得意だという方には意外とボートが向いているかもしれないです(!?)
ボートというと小難しいスポーツであると思われることが多いのですが、乗り方さえ一旦覚えてしまえばあとは只管スピードを追い求めるだけで良いという点で、ボートも自転車に乗るのと大差ないと思います(ちょっと誇張してるかもしれないので話半分に聞いて下さい)。なので、ボートを漕いだ経験のない方、特に新入生の方は、自転車に初めて乗ったときのような軽いノリで是非一度ボートに乗って漕いでみて欲しいと思っています。
先行きの見通せない中ですが、殻に閉じこもらず一人でも多くの新入生がボートに興味をもってくれたら嬉しい限りです!