こんにちは、主将の野村です。
唐突ですが、僕はスポーツ漫画が好きです。
未熟な主人公の成長、その中で生まれる仲間との信頼、スポーツに全てをかける姿、
読んでるだけで体を動かしたくなってきます。
でも、スポーツ漫画って大体現実離れしていますよね。
全国大会にはそうそう出られるものではないし、本気で優勝を目指しているチームも中々ない、そもそもそういうチームに多くの人は入ることができない。
そんな特殊な環境ってあるわけないよなあ……。
いやいや、ここにありますよね。僕ら東大ボート部ですよ。
ボートはいきなり全国大会だし、東大生なら誰でも入れるし、練習に没頭できる環境が整っている。
何より、僕らはどんな困難が立ちはだかろうとも、本気で日本一を目指すチームであるはずです。
今はコロナで大変なのはその通り。
だけど、時間がある今だからこそやれることがある。
自分をボートへと駆り立てるその源を見つめ直そう。
その上で行動できれば、むしろこの期間で大きく成長できるはず。
最後に、
1960年代テキサス大アメフト部の名コーチであったダレル・ロイヤルが、夏休み帰省中の選手に、闘争心とフットボールへの情熱を訴えた、熱々の手紙を引用して終わります。
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親愛なるロングホーン諸君
打ち負かされる事自体は、何も恥じるべき事ではない。
打ち負かされたまま、立ち上がろうとせずにいる事が恥ずぺき事なのである。
ここに、人生で数多くの敗北を経験しながらも、その敗北から、はいあがる勇気を持ち続けた、
偉大な男の歴史を紹介しよう。
1832年 失業
1832年 州議選に落選
1833年 事業倒産
1834年 州議会議員に当選
1835年 婚約者死亡
1836年 神経衰弱罹病
1838年 州議会議長落選
1845年 下院議員指名投票で敗北
1846年 下院議員当選
1848年 下院議員再選ならず
1849年 国土庁調査官を拒否される
1854年 上院議員落選
1856年 副大統領指名投票で敗北
1858年 上院議員、再度落選
そして1860年、エイブラハム・リンカーンは米国大統領に選出された。
諸君も三軍でシーズンをむかえ、六軍に落ちる事があるかもしれない。
一軍で始まり、四軍となるかもしれない。
諸君が常に自問自答すべき事は、打ちのめされた後、自分は何をしようとしているのか、という事である。
不平を言って情けなく思うだけか、それとも闘志を燃やし再び立ち向かっていくのか、ということである。
今秋、競技場でプレーする諸君の誰もが、必ず一度や二度の屈辱を味わうだろう。
今まで打ちのめされた事がない選手など、かつて存在したことはない。
ただし、一流選手はあらゆる努力を払い、速やかに立ち上がろうと努める。
並の選手は立ち上がるのが少しばかり遅い。
そして敗者はいつまでもグラウンドに横たわったままである。