こんにちは、新3年スタッフの原本紘和です。
ブログ担当の山崎さんからブログを当てられたのは、、、、何日前でしょうか??
特に書くことも思いつかず時間がたってしまいました。
それから色々と考えて、まぁ少しだけ書くことを思いついたので筆をとった次第です。
いつも僕がブログを書くときは、ボート部内に向けたメッセージだったり、あるいは部活に対する向き合い方のようなことを小難しく書くことが多いですが、今回は全くの趣味的な話で、なんとなく僕が最近抱いている野望を書きます。今日は本当に趣味です。
その野望とは「旅館やホテルなどの宿泊業を経営したい」ということです。
きっかけは最近やっているアルバイトでオーナーの方に言われたことだと思います。
僕は最近、いわゆるオイスターバーでアルバイトをしています。ただし、お店のコンセプトは「牡蠣と和食」というもので、牡蠣に合う日本酒をたくさん置いているお店です。そして生牡蠣は低価格でだいたい9種類くらいの牡蠣をそろえており、牡蠣は産地ごとに味が違います。
そのお店で僕がオーナーの方に言われたのは「お店側で提案したいコンセプトと、お客様が求めていることを理解してメニューの説明をしたり、注文を取れ」ということです。
お店側は結果的には利益を得たいわけですが、そのために「産地が違う生牡蠣を低価格で提供し、まずは牡蠣の食べ比べと日本酒とのペアリングを楽しんでもらう。そしてその後は牡蠣や季節の魚介などを使った和食を食べながら、お酒を飲んでもらう。」というコンセプトを提供しています。
一方でお客様はこのコンセプトをある程度知った上で来店されています。そのことは、最近ではネットで調べてお店のメニューや価格帯などが簡単にわかり比較できることと、多くのお客様が事前に予約を入れていらっしゃることからある程度予想できます。
つまり僕はその両方を理解することで、「コンセプトを提供する側(お店の経営者)とそれに共感する人(お客様)が出会い、双方が得をする(店側はお金を得て、お客様は飲食を楽しみ談笑する)場所」を形成するわけです。
まぁこれはかなり大げさに言っていて、実際はもっと単純に接客しますが、僕はこのような考え方はとっても面白いと思いましたし、これを自分が経営者になってこのようなことができれば面白いなと思いました。商売をする上では当たり前なのかもしれませんが、僕にとっては衝撃にも近いものでした。特に
そして、宿泊業は接客業のなかで「コンセプトを提供する側が出会い、双方が得をする場所」の究極ではないかと思うのです。経営する側はお客様が宿泊している間、その生活のほとんどすべてを提供します。提供できるコンテンツのボリュームは飲食業の比ではありません。そのコンテンツの中心は、過ごし方、土地、料理、お酒、アート、思想、自然、など規模感も種類も多岐にわたります。
これを読んでいる方のなかには旅館やホテルを観光の拠点としかとらえていない人もいるかもしれません。それを否定する気は全くないです。が、僕はどうせ泊まるならそれ自体を楽しみたい、なにかを得たいと客側としては思いますし、社会人としてお金を得る側として考えた時は自分の想いを発信して楽しんでお金を得られたらこれ以上のことはないと思います。
では僕がなにか提供できる、提供したいものが現時点であるかといえば、思いついていないというのが正直なところです。本当はそれができてから旅館やホテルをやろうとなるべきなのかもしれません。これから様々な経験をして僕なりに提供できるコンセプトが見つかればと思っています。
ただし、個人によって感じかたはそれぞれなので押しつけがましさだけはないようにしたいものです。
僕が考えているのはこれくらいの薄っぺらいことだけなので、これ以下は実際の宿の紹介やそのコンセプトの紹介をして終わりにしたいと思います.
〇山形県「山形座 瀧波」
東商戦の裏表紙でおなじみですよね。この旅館の社長を務められているのはS59年度入学の南先輩です。
瀧波のホームページの南先輩の言葉には「瀧波は山形県民がつくりあげた宿として、置賜の魅力を伝える場所でありたい」とあり、ホームページには食事やお酒、建物や温泉についてたくさんのこだわりが記してあります。
また瀧波についてのネット記事も引用します
https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/kimura02
ここで南先輩の甥にあたる須藤宏介さんがおっしゃられていることにとても共感したので抜粋だけしておきます。
”瀧波の理想は『抜け』がゼロであることなので・・・料理が素晴らしくて、お皿もテーブルも良かったとします。でも、レストランに入った時の内装や接客がその世界観から外れたものだと一瞬で冷めてしまう。僕らはそれを『抜け』と呼んでいて・・・宿のあらゆる要素に“瀧波らしさ”や“山形らしさ”が感じられる居心地を目指しています。”
”一泊二日のあいだお客さまと時間を共にして、料理や寝るところ、着るものまでトータルの提案ができるのは宿泊業しかないし、そこにすごく魅力を感じたんです”
〇新潟県「里山十帖」
有名ですよね。いわゆる「ライフスタイル提案型」の宿泊施設として成功した例の代表ではないかと思います。オープンしたのは雑誌「自遊人」を発行する株式会社自遊人です。
古民家を移築した建物や、オーガニックの食材、デザイナーズ家具やアート作品によって細部まで「里山十帖」の世界観を作っています。
この宿のディレクターの岩佐十良さんはホームページのあいさつで
”2014年5月、私たちは新しい宿をオープンさせました。
でも旅館を始めたかったわけではありません。
レストランを始めたかったわけでもありません。
始めたかったのは、新たなインタラクティブ・メディアの枠組みをつくること。”
と述べています。
〇新潟県「ワイナリーステイ トラヴィ―二ュ」
1993年に創業したワイナリーが2019年にオープンした宿泊施設です。ワイナリーやブドウ畑に囲まれる形で所在しています。「ワイナリーに滞在する」といえばいいのでしょうか。
ワイナリーということでその中心はワインで、もちろんワインと食事は目玉の一つのようです。ただしそれだけではなく、ワイン畑を歩き、ブドウづくりの要となる土壌や気候を肌身で感じ、ワインづくりの現場にふれる、そしてワインを飲むという、まさにワインを「体験」するということをコンセプトにしているようです。
〇岡山「A&A ジョナサンハセガワ/リアムフジ」
https://a-and-a.org/
https://a-and-a.org/jonathan-hasegawa/
https://a-and-a.org/liam-fuji/
これは宿泊業というよりは、建築作品、芸術作品に泊まることできるというほうが正確かもしれません。公益財団法人石川文科振興財団がプロデュースする〈A&A〉プロジェクトの一環として作られた建築で、二つのAはアーティストとアーキテクトが共同で建築作品をつくるというコンセプトを表しています。
〇全国各地「旅するアウトドアホテル”The Caravan”」
これは聞いたこともない人も多いと思いますが、巡業型ホテルというものです。
日本全国の国立公園や高原、渓谷など美しい景観の場所にテント型の宿泊施設を設置し、そこで有名シェフによる食事やドリンクサービス、アクティビティなどのサービスを提供します。宿泊施設自体もアメニティなどが充実し、キャンプというよりはホテルのような快適なものになっています。決して豪華な設備ではないが、不自由のない滞在のまま、大自然の贅沢を楽しんでもらうというのがコンセプトのようです。
近年ではアウトドアブームで、このような斬新なものに限らず各地でその土地の自然を生かした宿泊施設が開業しています。
まだまだ色々ありますが、僕は上であげたようなところは泊まったことはありません!ぜひ体験してみたいものです。
次のオフはどこに旅行にいこうか、どこに泊まろうかと考えるのは楽しいですね。長々と書いてしまってすみませんでした、それでは失礼します。