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いいフライ

こんにちは!本格的に艇庫での合宿生活を始めて五ヶ月、すでに自分のプロテインシェイカーを二つ紛失しました、04Jr.副キャプテンの美濃です
今日は主に漕艇部関係者、特に漕手に向けてのブログになると思います。よろしくお願いします

みなさん!フライですよー!フ・ラ・イ!ふ・ら・い!どれだけこの時を待ちわびたことか!

正直な話をいうと、この秋と冬はJr.にとってとても辛い時期でした

Aセメスターに入ってから早朝練習が加わったことと、乗艇量がガツンと増えたことで単純に部活の時間が増えました。新人からJr.へと変わったことによる練習の増加分は、具体的な値を出すと、時間で言えば単純に約3倍に、体感で言えばもっときつくなった気がします。

季節的にどんどん寒くなり、朝起きるのが辛くなり、乗艇中は肌をさす寒さを感じ流ようになり。一週間で自由に使える時間が減ったからもっとうまく時間を使わないと大学の勉強にもついていけないし、いろんな側面で追い込まれたAセメスターだったと思います。

この冬場の辛さは、先輩漕手の方々にも、スタッフ、マネージャー、コーチ監督の方々にも当てはまることだったんじゃないかなと思います。新対抗としてより部を引っ張る立場になったり、運営代として新体制を作り上げようと努力したり、漕手がより良い環境で、より良い成果を上げるための努力をしたり

そんな中で各々頑張ってきました

「もう漕ぎたくねぇな」ってちょっと思っちゃったとしても、「しゃあねぇ、やるか!」と頑張って布団から這い出て漕ぎました。「もう無理だ上がらない」って思っても、「もう一回やってやる!」と重いウェイトをガンガン持ち上げました。「怪我が痛む!辛い! 」って思っても、その状況を打開しようと試行錯誤し、努力しました「ルーティーン大変だな」って思ってもちゃんとやったし、ご飯も作りました。「今日寒っ!」って思っても、モーターに乗ったし、伴チャもしました。ミーティングも一生懸命考えて議論しました

みなさん、本当にお疲れ様でした!これにて今年のボートは漕ぎ納めです!12/29の早朝練を持って、東京大学漕艇部は全体的に約一週間のフライに入ります!(拍手

というわけで1週間の自由時間ができたわけですが、みなさんはこの1週間、何をしますか?

まず間違いなく、多くの人が帰省するでしょうか。おうちに帰って美味しいご飯を食べて、コタツでゆっくりしちゃったりするのでしょうか。いいですねぇ。僕は父方の実家に帰省して美味しいおはぎを食べるつもりです。朝遅く起きて、朝食か昼食かわからないご飯を食べて満腹になったら、ソファーで寝転んで正月番組を見ちゃったりするんです。このぐぅたら生活、これが最高なんですよね

ただ、ここで残念なお知らせがあります。最近巷で噂されているのですが、この寝正月が当然のことながら鍛えた体に悪影響を及ぼし、しかもそれが尋常じゃないレベルなのだそうです。具体的にいうと、いわゆる寝正月(正月の休みを、交際や外出をせず、家にひきこもって(寝て)ゆっくり過ごすこと。)を一日すると、0.5%、2日で1%筋肉が減ってしまうんだそうです。

漕手の筋肉量は、男子漕手で考えると55~65kgなので二日で550~650g、辛いトレーニングして増やした筋肉が減ってしまう。考えただけでゾッとしますよね。まぁ、筋肉の記憶能力?みたいなのがあって、一度ついた筋肉は、失ってもまたトレーニングによって再生されやすいということがあるらしいので、そこまで悲観することはないそうなのですが、それでも筋肉量を戻すのに1~2週間かかると考えると、やはり損は大きいのかなと思ってしまいます

こうしたフライ明けの体を部活動に耐えられる体に変えるのは、肉体的だけでなく精神的にも非常に辛い面があります。今までできたことができなくなった感覚は想像以上に心にくるものがあり、部活に対するモチベーションを著しく下げます

なぜこうした話をするかというと、僕がフライ明けで苦労した経験があるからです。時期としては、新人戦が終わった後にあった一週間のフライ後の東日本選手権に行くまでの一週間の練習。あの時は本当に辛かったです

早朝練も始まり、スケジュール管理がとても大変になったAセメスター、そんな環境の変化が大きい中で新人戦準決勝進出を目指してがむしゃらに頑張っていました。その後に訪れたフライに僕は気分が舞い上がり、今まで部活を最優先していたことによって後回しにしていたことをたくさんやろうとしました

サークルの深夜練に参加したり、自分の家に高校時代の旧友を招いて語り明かしたり、できてなかった大学の勉強をしたり。その過程で、部活のことが少し後回しになっていました。寝る前のストレッチも疎かになり、自主トレなどで有酸素運動や筋トレをすることもあまりありませんでした。それはきっと、環境の変化によるストレスや、やりたいことができていなかった現状に対する反感が、原因の一つだったのかなと思っています

その結果、僕の体は圧倒的に退化しました。足の可動域が減ってシートレンジが短くなったり、体力が減って長い距離を漕げなくなったり、陸トレがよりきつく感じられたりしました。

そこから体が戻るまでの一週間は思い出したくもないような惨事だった覚えがあります

ここまで長々と書き連ねた上で何が言いたいかと言いますと、みなさん、このフライを『いいフライ』にしましょう!ということです

これは別に、自分のやりたいことを我慢して部活のために自主練し続けて辛い日々を過ごそうというわけではありません。フライ中楽しく遊ぶのも大事ですが、フライ後も楽しく過ごせるようにした方が、気分的に楽しいよねってことです

ストレッチなんて寝る前10分前後で終わるし、筋トレなども、「あ、なんか動きたいなぁ」って思ったときに軽くやるくらいでもいい。少しの継続が、フライ後の肉体的、精神的余裕が生まれる。

先日の懇親会で、トレーナーのある方から、あるイギリスの自転車競技のナショナルチームを作り上げた監督が、心がけていたことを聞きました。

『1日に1%の向上をし続ける』

このことがとても大事なんだと、僕は経験から知りました。なので、僕はこのフライを短期的な視点でなく、長期的な視点において『いいフライ』にして、気持ちよく来年の練習に参加できるようにしたいと思います

もしかしたらこんな葛藤をしていたのは僕くらいで、もっと意識の高い先輩方や同期のみんなは「そんなん当たり前だろ」っていうかもしれませんね。ただ、ここ最近で僕が思ったことだったので、正月前のこのタイミングで共有させていただきました

長文、乱文失礼しました

ではみなさん、『いいフライ』を!

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