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渇き

一昨日は午後がフライだったので久々にスカルを漕いだ。あまりに楽しかったのでブログである。

なお多くの人が知らないが、「フライ」とは”Freiwilliges” Trainingの略だそうで(※1)、つまり「自主トレーニングの日」のことである。
昔は頼まれたらスタッフが残り、練習が可能だったようである。「そんなんしらん」という諸先輩も多いと思う。133年もあればいろいろな昔があるようだ。
まああまりつっこんでも自分の仕事が増えるだけなので、今はこのくらいにしておく(※2)。

一つ下で同じくスタッフのT君の誘いで水上へ。。

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写真はイメージです。ダブルではなくそれぞれでスカルを出した。

漕ぎ始めたときは自分があまりにフィニッシュがへたくそなので驚いた(※3)。オールに水がまとわりつき、湿っぽい音が鳴る。
ブレードを風から逃がすフェザー(※4)は、オールが水から出る前でも、出きってからでも遅い。早すぎればブレードは水を絡めながら抵抗を増し、船を減速させる。遅ければ水からブレードが抜ける力を利用できないので手首が疲れてくる。

フェザーのみ練習。風に流されながら、ちゃぽん。ちゃぽん、ちゃぽん。フィニッシュの姿勢から出してはフェザーして、2分もやったら飽きてくる。
FinishQuaterMax。レート計はつけていかなかったが、目標は54。ハイレートのセット返しと滑り出し、さらにフィニッシュの一部として実戦的なフェザリング練習ができるのでオイシイドリルである。

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そんなことやってしばらく漕ぐうちに、良くぶら下がれば自ずと良いフィニッシュができることを思い出した。少しは改善してきたようである。

LightWork。ぶら下がる感じを思い出して。脚に力をあまり入れない分、ドライブ全域にわたって滑らかに押し続けないとフィニッシュがきれいに抜けない。
PowerDrive & Relaxドライブ力漕リラックス。ドライブだけ全力を出して、フォワードは意識してドライブの三倍くらいゆっくり動く。
力を入れようとするとやはり体軸が左右にぶれるのがよくわかる。両足均等の意識、またフィニッシュの力みが水を壊すのをなくすために、ドライブの最後で体幹の筋肉以外を脱力する。強く押す分体幹は入るので、あとはフィニッシュの直前で力を抜く練習。

rowbike

関係ないがrowing動作で漕ぐ自転車。笑顔がまぶしい。

ドライブといってもエントリーと同時に脚をければ当然水をひっかいてしまうので、まさしく水を掴むキャッチの一瞬直後からぐーっと押す。
はじめはやたらに蹴ろう蹴ろうとしてしまうが、段々とキャッチもフィニッシュもうまく全身と脚でリズムをとれるようになってきた。ボートは一人でもオーケストラである。高音が低音と同時に届くには、一瞬遅く鳴らさなくてはいけない。

FinishFullStop。Easy Oars。まだ脚でバランスをとってしまっている。セットを返した瞬間に船が立ち、下半身でバランスを取る必要すらなく艇が滑るのが理想で、何十本ととったイージーオールのうち、最後のほうの一回だけできた。最後の一本ではないのがボートのにくいところである。

032910Believer

スカルは2周だけだったが、6kmの間にいろいろなことを考えた。たのしかった。
備忘録みたいになっちまったが、次回はいつ漕ごうかな。

ちなみにT君は3周漕いで、昨日も筋トレしていた。強くなるのはいいことだ(※5)。

Mahe+Drysdale+National+Club+Rowing+Championships+BxwardM__1Hl

T君・・・ではなくマヘさん。

※1 ドイツ語である。なぜかボート界隈はドイツ語が多い。ちなみにトレーニングはドイツ語でもTrainingなんだろうか・・・?
※2 ちなみに年末年始は「オフ」という言い方がもっぱらされる。元旦はさすがにスタッフを練習に駆り出すなということだろう。年末年始「フライ」と言うスタッフがいたらしめたものである。
※3 キャッチはどうなんだ、うまいんか、という声が聞こえてきたので正直に書くならば、キャッチは現役のころから判別できるほどうまくなかった。正直。
※4 Feather。オールの先端(ブレード)の面は水に入っている間は水面に対して垂直(押す面積を最大化する)。水を押していない空中にあるときは、風が当たるだけなので水面と並行に寝かせる。
※5 予想はしていたが、体幹が弱っていて腰を痛めかけた。今度鍛えなおしである。

新4年 三浦

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