こんばんわ!
4日前に晴れて教養学部を脱出して、砂漠(?)とも称される法学部へと栄転を果たした3年の山田です(笑)。
先日、大塩ヘッドコーチが参考動画として今年のケンブリッジ大学の8+の練習動画を共有してくださったのですが、その中で2番を漕いでいるJames Cracknellがひと際貫禄のある漕ぎと風貌をしており、個人的にすごい惹かれたのですが、調べてみるとものすごい武勇伝をお持ちの方でした。

●James Cracknell様の武勇伝●
①James Cracknell様は1972年ロンドン生まれの英国人。193㎝、98㎏。大英帝国四等勲爵士。
1997年、1998年、1999年の3年連続で世界選手権において無しフォアで金メダルを獲得、その後2000年のシドニー五輪、2004年のアテネ五輪の2大会連続で無しフォアで金メダルでを獲得。さらに、途中でストロークサイドからバウサイドへ転向し、2001年と2002年の世界選手権においてなしペアで金メダルを獲得するという無双っぷりを見せます。文句のつけようがない戦績ですね。
だがしかし、2000mレースでは満足できなかったのか、2005年にはAtlantic Rowing Raceという、文字通り、大西洋を手漕ぎ船で横断するレース(総距離はおよそ4700km!)に参戦し、49日19時間8分のタイムで2位につけ、そこでようやく燃え尽きたのか2006年にボート競技からいったん身を引きます。


②しかし、エネルギーあふれるJames Cracknell様は留まるところを知らず、マラソン、カヌー、トライアスロン、サイクリング等へと羽を伸ばし、引退直後に参加したロンドンマラソンでは、2000年の五輪でともに金メダルを獲得した同僚のrowerより1時間も早い3時間で完走。
しかし、42.195㎞では満足できなかったのか、Devizes to Westminster International Canoe Marathon(英国で行われる総距離201㎞のカヌーレース)をはじめ、サハラマラソン(南モロッコの砂漠で開催される地球上で最も過酷といわれる約230㎞のマラソンレース)で12位、Yukon Arctic Ultra(最低気温ー50℃の北極圏で行われる約700㎞のノンストップサバイバルレース)で2位に入るなど、エクストリームっぷりが加速していきます。

③そして、2018年に名門ケンブリッジ大学へ入学したJames Cracknell様は、今年のBoat Raceに大会記録を10歳上回る、史上最高齢の46歳で出場する予定です!しかも、アメリカ大陸横断中のサイクリングでタンクローリーに轢かれて頭部外傷を負い、生死の境をさまよう脳の手術を乗り越え、てんかんなどの後遺症が残る中での復活です!
ボートを志す者なら誰しもThe Boat Raceはご存知のことでしょう。オックスフォード大学とケンブリッジ大学の間で毎年4月にテムズ川で開催される4.2マイル(6.8㎞)の対校戦のことです。今年は4月7日に開催される予定だそうです。皆様、是非James Cracknell様の勇姿ご覧あれ!