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チームスポーツは簡単じゃない

2年コックスの笹野です。

現在ジュニアでインカレに出漕するエイトを組んで練習をしているのですが、今回のブログではコックスとしてまた一部員として感じたジレンマについて書きたいと思います。
大変長くまとまりのない内容になるのでご了承ください。

1.「合わせろ」って言われても
練習していればクルーの動きが合わない時が当然あります。彼は器用ではないから艇に対して自分の動きがあっていないのは自覚しているが、方法論がわかっていないから合わせられない。

他のクルーは「いい加減に合わせろ!」みたいに指摘するとやる気をなくしたり逆ギレしてしまいます。方法論を指摘しても長く体に染み付いた漕ぎはそう簡単に治らない。そうなると他のクルーは「いい加減に合わせろ」とまた怒ってしまいなかなか前に進まないということがしょっちゅうあります。

我慢が大事だとは言いますが我慢にも限界があるというのを最近感じつつあります。

2 「一つ覚えじゃダメなんですか?」
一週間前の練習でコーチに「練習のフィードバックが長すぎて練習の間のインターバルが長いから管理をしっかりしなさい」と言われ、次回の練習ストップウォッチでインターバルを計って時間ちょうどに行こうとしたらコーチのフィードバックが間に入って「なんでフィードバック無視しようとしてメニュー入ろうととしたの?優先順位考えろ」って言われました。

また「艇速にこだわって欲しい」って言われた次の乗艇で艇速が落ちた時にすぐに脚蹴りを入れたら「なんでもかんでも脚蹴りをすればいいものじゃない」って言われて納得がいかなかったこともありました。

読者の皆さんは「当たり前のことを何言ってるんだ?」のように感じられるかもしれませんが優先度を考えるってどういう過程で身につくか僕にはよくわかりません。ケースバイケースという言葉が無責任に感じるのは僕だけなんでしょうか?

3 信頼関係
レースは直線コースで行われるため蛇行しないことはすごく大事です。漕ぎが崩れて蛇行したりすると僕は「とにかく漕ぎが大きく崩れるとコールで直せるものも直せないしラダーリングでどうしようもできないからまずは合わせてくれ」と言いますが、多分漕手は「漕ぎが崩れるのはコックスのラダーリングやコールの能力が低いからだ」と考えると思います。実際僕がそう思われても仕方のないパフォーマンスをしているのも事実です。

お互いのレベルをお互いにあげられるのが理想なのですが現状はお互いにかなり不満を持っている感じです。お互い成長し合うには何が大事か毎日考えていますがなかなか答えにたどり着けずにいます。

4「イエスマンって本当にダメなんですか?」
とにかくコーチに従って漕いできた新人期からジュニアになって、自分たちで考えるようになり東商戦や京大戦を経験し自分たちなりの考えがまとまってきたという印象を受けます。それだけ聞けばいいことのように感じます。

しかし実際はどうでしょうか?東商戦の時は同じエイトでも「発言する一部の人にとにかくついていく」ことでユニフォーミティーは取れていたしフォーカスも達成できていた気がします。現在は全員が考えて発言するようになって「船頭多くして船山を登る」状態になっていてミーティングの時間がとても長く、しかもまとまらない。今回の練習から何をえたんだろうと思う乗艇は少なくないです。多分意見を言っている人は「俺が言ってることが一番正しくて他の人も全員俺に従ってくれればうまくいくのに、、」と思っているし僕も多少そう思っています。うまく落とし所を見つけるってすごく難しいことだと思います。

5 安全管理と漕手感覚
岸に近づきすぎることや逆レーンに行くことの危険性を頭ではわかっていても感覚でわかっていないからなかなか航路やラダーが上手くならない。安全管理にしても僕の安全管理が不備なことが多いのは自分で感じますが、僕はそんなことまでコックス任せにさせるのかと感じてしまうことがかなり多いです。僕はジュニアの一月まで漕手であったにも関わらず感覚がずれていて難しさを感じます。

6自己満足
今月の目標にスタッフの方々がよく「艇速に貢献する」と書いているのを見て、果たして僕が艇速に本当に艇速に貢献できているのかとふと考えたことがありました。陸トレの応援とか手伝いとか本当にプラスになっているのか、フィードバックを長々とまとまらずに喋ってしまい自分がただ喋りたかっただけの自己満足じゃないか、今のコールは僕が入れたかったから入れたので艇速に貢献してないのではないかと思ってしまいます。逆に僕から見て漕手が自己満足でフィードバックしているなって感じてしまう時もあります。僕には区別がつきません。僕個人は人間関係でも自己満足に走って失敗するという経験が多い人間なので僕自身の行動が自己満足なのでないかと常に感じます。

コックスとしての僕の達成感が自己満足にならないためには、ボートではとにかく艇速をあげて結果を出すしか以外にないと思います。厳しい言い方ですが目に見える結果を出すことでしか僕は部に貢献できないと感じました。

長くなりましたが読んでいただきありがとうございました、インカレの応援よろしくお願いします。

笹野

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