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なんてったって自分の身体

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浅野杯合宿が始まった。
いや、正確には三日前にすでに艇庫入りはしていたが、
私にとっては本格的に練習が始まったといえるのは一日3モーション(三回練習)になる今日からだ。
お気にのパンツとアンダーで毎日漕ぎに漕ぐ日々を送りたいところだが、圧倒的に練習量が足りてないのが現状である。

だが、どっこい合宿中の練習内容は、乗艇を除けばつまりひたすら腹筋をいじめハム筋をいじめメンタル筋をいじめ抜くだけであるので他のメンバーにお任せするとして私は突然、先日受けた竹田さんからのメディカルサポートについて書きたい。

メディカルサポートは漕手の身体の故障を見たり、運動機能向上・拡張のためのアドバイスを、主にストレッチや筋トレメニューの形で教えていただくもので、
オリンピック選手のケアもしているという長田さんや竹田さんといった方がかわりこばんつで週末艇庫に来てくださっている。
対校の先輩方も大勢利用するなか、私はそこに
「なんだか体が左に傾いてる気がする」
というなんともテキトーな質問を引っ提げて行ってしまったのがお恥ずかしいが、これがまたすごかったのである。
「竹田さん、なんだか体がナナめってる気がするんです」、そして、俺の乗るクオド(四人乗り両手漕ぎ艇)だけいつも左に傾くので、みんなに犯人特定される前にコッソリ直しちゃいたいンですが、と付け足す。
「へぇ、コッソリネ」と竹田さんは返し、「さすがに乗艇まで見てないから骨盤の左傾してたとしてもそれが原因かわからないけど、とりあえず見てみるね」と微笑。むむ、イケメン。

簡易式ベッドの上でうつぶせに寝かせられ太ももをグイと押されること左右で二回。座った状態から足を開く動作をまたもや左右。腰のあたりをチョちょいと触って「やっぱりね」と一言。

「じゃあ最後ちょっとテストしてみようか」といわれ、恐る恐る椅子に座って、右脚を前に投げだして左から立ち上がる。立てる。ふむ。左脚を投げ出して右から立ち上がる―—立てない!何者だ貴様!
その後ベッドに戻って4つほど息を吐きながら体をあんなことしたりこんなことしたりするメニューをこなして再度右から立つのに挑戦する・・・立てるではないか。ウィッチドクターだなさては!

自分の体もの動きもさっぱりわからないしコントロールできないのに、外から触っただけで分かってしまう竹田さんに、感謝と怒りと尊敬がないまぜになった思いが渦巻いて、さらにこれがわずか30分程度の出来事かと思うと気が遠くなる。これ以降少しでも自分の動きを自分で理解できるようになりたい、という気持ちが心の片隅にあるようになった。もっともやっぱり練習量は愕然足りてないのだけれど。

練習風景の一コマや、艇庫入り時の一年有志らの精力的な清掃による、我らがJ部屋の劇的なビフォーアフターをお見せしようと思ったが、どっちも写真の用意がなかったので昨年(2016)の浅野杯動画から一枚。

浅野杯2016 1cut

余計なことを考えずに漕げる今を支えてくれている、すべての人に感謝を込めて。
ぐんぐんめきめき上達している仲間たち相手に少しでも食い下がれるように

1年 三浦

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