はじめまして。今回ブログを担当することになりました1年生の志賀です。ブログを書くのは初めてで不慣れな部分もあるかと思いますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
気付けばもう漕艇部に入部してから2か月半程経ち、他の新人ともかなり仲良くなってきました。入部当初のお互いを指摘できない空気は解消されましたが、そのまま緊張感まで失ってしまわないように真摯に駒トレに取り組みたい今日この頃です。
今日は「ボート部って普段どんな練習してるの?」と思っている方が新人の保護者の皆様には多いかと思ったので、ボート部愛用の 拷問器gっっ じゃなくて トレーニング器具での練習を紹介したいと思います。

(http://concept2.ocnk.net/product/574 より)
これが我らの「エルゴメーター(エルゴ)」です。僕とエルゴとの出会いは4月頃の体験練習でした。当時はエルゴを引くという行為の新鮮さに気を取られ、エルゴの本当の恐ろしさをまだ知らなかったのです。
OBの方のお言葉で一つ印象に残った言葉があるので紹介したいと思います。
まだ入部して間もなかった頃のことですが、僕と新人2人が「この頃全然エルゴ引いてないから、早く引きてぇ」と話していたところ、それを聞いていたOBの方が「あれっ、まだエルゴ引きたいの?まあ、その感情もすぐに消えるよ。エルゴがまだ楽しいうちは半人前だよ。」とおっしゃったのです。その時は話半分に聞いていましたが、最近その言葉の意味が少しは分かってきた気がします。「敵は味方のふりをする」というのは本当だったんですね。
今、どんなエルゴのメニューをしているかをご紹介します。
1.15分測定・・・15分間ひたすらに引き続ける
2.ピラミッドロー・・・レートを18から2づつ上げながら30まで漕ぎ、2づつ下げながら
18まで漕ぐ
3.500m×4
とこんな感じでしょうか。
先日、500m×4を初めてやりました。この過酷さといったら筆舌に尽くし難いのですが、駒トレ後の食堂でこんな話が出て、その通りだと思ったので紹介します。
俺らって毎回三途の川を漕いで渡っとるよな(笑)。でも向こう岸には行かずに直前で「ストサイバックローバウサイロー」で戻って来とる感じじゃね(笑)
先輩方がやっている練習に比べたら僕たちの練習は練習の中に入らないということは重々承知していますが、僕たちは毎回の練習をこれ位の真剣さでやっているということだけは胸を張って言うことができます。
これまでのブログの内容だけだと、漕艇部の1年生は拷問を受けて・・・じゃなくて練習が厳しいだけじゃないかとお思いになる方もいらっしゃるかもしれないので、エルゴの魅力を僕なりに書いて終わりにしようと思います。
エルゴは体の鍛錬は言わずもがな、精神鍛錬にも大きく役立つと思います。エルゴを引いている途中は何度も諦めそうになります。「もう、俺はここまで頑張った。そんなに頑張って何の意味があるんだ。もういいじゃないか」と弱い自分が語りかけてくることもあります。そんな時後ろから仲間たちの熱い声援が聞こえてくるのです。「ここで出し切らないで、いつ出し切るんだ。」「自分に負けるな、1秒にこだわれ」と。そして不思議な力がみなぎり、最後の1秒まで100%の力、いや120%の力で引き切ることができるのです。
この時、僕は昨日の自分より絶対に強くなったという自信が生まれます。これは、エルゴの辛さと引き換えてでも手に入れる価値のあるものだと思います。
僕は辛いエルゴが好きです。なぜなら自分を強くしてくれ、仲間との結束をも高めてくれるからです。
だから僕はエルゴを引き続け、艇を進め続けます。
数年後にこのブログを見て、この時の練習は全然楽だったと言える自分を目指したいです。
最後になりましたが、僕の好きな言葉を紹介して終わります。
「明日から頑張るんじゃない。今日、今日だけ頑張るんだ。今日を頑張った者、今日を頑張り始めた者にのみ明日が来るんだよ」(カイジより)
長文駄文を最後まで読んでいただきありがとうございました。