清水からブログのバトンが回ってきて以来、このバトンは長いこと所持していると爆発する時限爆弾のような代物だし、「東大漕艇部員の日常系ブログ」でも一丁こしらえて早いところ次に回してしまおうと考えて、ネタストックからネタを引っ張り出して構成を考えていた矢先、先日お会いした先輩に、「オレはこのブログを頻繁にチェックしているわけではないが、少なくともクルーやチームの調子ぐらいもっと教えてくれないとお前らに出資する気が起きない」という趣旨のお話をされてすっかり怖気づいてしまったので、クルーのお話をしようかと思います。
3年の岡本です。
今日はインカレに向けて艇計量があり、またポンド脇には各地の大学と各地の方言が続々と集まってきて、レガッタに向けた高揚を感じます。
僕はインカレに向けて舵手無しフォアを漕いでいます。4人合わせて強く、長く加速できれば軽く、飛ぶように艇を動かせる艇種だと感じます。整調のシートで舵を切り始めてから2週間ほどで、舵が足裏に吸い付いてくるような感覚が少し出てきたようにも思いますが、目標を定めてまっすぐ進んでいるつもりでも曲がってしまうのは、もっと精度を上げないと危険です。スイープオールが2本横たわっていると、ポンドのレーンは想像以上に狭かったです。
調子は普通だと思います。僕自身、絶好調という訳ではないですが、現在出しうる中での平均的な実力は発揮できそうな気がします。後ろの3人とクルー全体の漕ぎに関しても、断定はできませんが、おそらく同じことが言えそうな気がしています。インカレの結果が、これまでの取り組みのすべてを示してくれるでしょう。(かといって、まだまだ伸びしろがありますし、達観せずに、レースまでの準備、そしてレース本番に全力で挑みたいと思います。)
話は変わりますが、1年生の頃の僕は、言葉をどうも信用できず、本当に大切なことはどんな本にも書かれていないような気がして、勉強するよりもボートでも漕いでみようかな、という結論に至りました。今でもその考え方は変わっておらず、言葉による緻密かつ明快な論理を要求してくる法律の勉強に身が入らないのは言うまでもありません。
そういうわけで、正直、僕は東大漕艇部のブログを書くのもあまり好きではありません。アスリートにとって、御託を並べることよりも、行動と結果こそが全てだと感じます。(とはいえ世の中には、東大漕艇部のものも含めて、アスリートにしか書けないような熱く素敵な文章がたくさんあり、僕はそれらの文章を読むのが好きです。問題は、僕自身がそのような競技・表現の水準に達していないのに言葉が先行してしまうことにあります。)
冒頭の話に戻ると、僕は別段発信したいことがあるわけではないが、当番は回ってくるし、OBやそのほか多くの皆さまにお世話になっているからと半ば義務感に駆られてブログを書いている、ということになりそうですが、感謝の気持ちと出資へのお願いは艇速で示すに如くは無しでしょう。インカレはまたとない絶好の機会です。