三年の池崎翔哉です。吉岡からの紹介もありましたがこれからも頑張っていこうと思います。
さて、今回のブログの内容ですが、最近ブログで余暇系の投稿が増えたのでそれに習い僕も余暇のことについて記そうと思います。
この間のフライにて、国立新美術館にて開催中のルノワール展に遅ればせながらも足を運んだのでそのときのことを書くことにしましょう。
(ルノワール展は8/22まで(!!!)。結構オススメなのでもし予定が合えば行ってみてはいかがでしょう?)
まずは本展の概要についてです。まずこの企画展の題にもなっているルノワールですが、19c後半に活躍したフランスの画家です。モネやシスレーと並ぶ著名な印象派の画家として教科書にも載っているのではないでしょうか。そんな画家の初期から晩年までの作品をオルセー美術館などから日本にもってきてルノワールという画家の全貌に迫るという趣旨の企画展です。
そんなルノワール展の目玉はなんといってもこれでしょう。

リーフレットの表紙や看板にも使われている、「ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレットの舞踏会」です。印象派の傑作として有名な作品が初来日ということで有名になりました。
ちなみに上記写真は入口の看板です。(この後ブースに入るために15分ほど並んだ後、無事に入ることが出来ました。ほんの少し混んでいる、といったところでしょうか)
入り口の写真を見せたところで軽く本展の感想を述べて締めたいと思います。
ルノワール展は十章構成で作られていたのですが、僕が特に心に残ったものは前半部分に多かったので前半部分について2,3点ほど。
まずやはり目を奪われたのは第三章「風景画家のメチエ」に置かれた「草原の坂道」です。


(画像は拾い物です。絵画の中でも特に油彩は実物を目の前にしないと、凹凸などの勢いや光の角度によって変わる表情が伝わらなくて心苦しいのですが…とりあえず雰囲気だけでも。)
全体が山吹色の陽光に包まれたあたたかい絵でした。ルノワールの作品は陽射しと影を巧みに描き分け光を楽しくリアルに表現するものが印象的ですが、このような光に抱かれたような絵も素敵です。その中でも紅の絵の具が色を挿すように配置されておりなんとも言えず締まっています。中央にいるのは赤い日傘をさした女性でしょうか、後方にいる二人組の女性(?)のシルエットも相まって広大さも感じさせます。
そして何より第四章「現代生活を描く」に置かれた「ムーラン・ド・ギャレットの舞踏会」です。先にもあげましたが、これは実物は1.5m*2.0mはあろうかという大作です。ぜひ生の作品を目に収めてみてください。
また、この企画展では構成も見事でした。このブースに入って初めに見る作品が「猫と少年」というモチーフが少年というなんともレアな絵で一気に心を掴まれます。また、テーマに沿って他の画家の作品もうまく展示されておりコンセプトがわかりやすくなっています。中でも印象的だったのは同じく第四章の中の[ダンスホールと酒場]というテーマで配置された作品です。
ゴッホの「アルルのダンスホール」という作品なのですがあまりにも異彩を放っていたため釘付けになってしまいました。


この他にも2点ゴッホの作品が並べられており、後期印象派ということでダンスホールをテーマとした作品をまとめたのかな、くらいにしかその時は思わなかったのです。しかしどうも気になってしまい”ルノワール展 アルルのダンスホール”でついつい検索してしまいました。すると同じような印象を持った人がいたようで、そこでは表題と年代からゴッホの不安定な心理状態、人間に対する不信感の表れと考察されており、この作品をあえて配置することで人々の幸福な様子を描き続けたルノワールとの対比をねらった、と考察されていました。構成ひとつとっても色々と担当員の思いが込められていて面白いですね。
全100点ほど作品が展示されておりその内の3つしか書いていませんがこれだけ濃いものがあります。絵画が好きな人も、あまり興味のない人も、ぜひぜひ、ルノワール展行ってみてはどうでしょう?
池崎翔哉