こんにちは!
3年コックスの和泉です。
先週、鉄門の付きフォア(舞姫)に代舵として乗せて頂きました。いつも以上の気合でラダーを切っていたのですが、どうしても艇が真っ直ぐ進みません。1ストローク毎に、明らかに異常な曲がり角。
原因について考え込んでいると、
「切る方向逆じゃないですか?」
というご指摘。
あーっ、確かにそうだ。事情は分かりませんが、この舞姫、普段乗る木鶏や月影とラダーに対する艇のレスポンスが正反対になっています。つまり、指摘されるまで右に曲がりたい時に左に曲げていた訳です。
それからが大変でした。
頭で逆だと分かっても、必ず手元が勝手にこれまでの感覚でラダーを操作してしまいます。ドライヴで艇が曲がる→無意識にもっと曲げてしまう→気が付いて大きく戻す、という大蛇行を繰り返してしまいました。鉄門漕手の方々にはいい迷惑だったと思います。その節は申し訳ありませんでした。
確か手続き記憶というのだったと思いますが、時間を掛けて学習した作業のパターンは身体に染み付き、簡単には忘れないそうです。
思い返せば、京都遠征の際に、和紙の折り紙を買って長いこと折り紙を折っていました。折り紙はかなり久し振りなのに、手が覚えているというのか、納得の出来栄えでした。これこそ手続き記憶の典型といえましょう。
更に別の話だと、最近、戸田公園駅の券売機の色が変わったような気がします。以前はこんなに黒くなかった。黒くはなかったと思うのですが、どんな色だったかは思い出せません。これも単なる意味内容の記憶とは別の作用が働いていると思いませんか?人の記憶、面白いですね。
…試験前になると試験科目と全然関係の無い分野に関心が広がるのは何故でしょうか。そんなことよりも、今から労せずしてあの憎むべき判例集を記憶する方法はないのでしょうか?