おはようございます、佐藤です。
いつもなら4時半起床でとっくに漕ぎ始めている時間ですが、今は一日の終わりです。
いろんなことを語り、いろんな話を聞きました。
一年のうちで最も濃密な時間の一つであり、人生でも最も貴重な記憶になるのだろうと思います。
全日本選手権の報告を改めてさせていただきますと、結果は舵手付きフォアの木鶏が7位、他のクルーは敗者復活戦で敗退となりました。
またしても、結果は残せませんでした。
ぼくが乗っていた木鶏クルーの目標は優勝。
優勝を信じ、タイム目標にコミットしながら2週間のトレーニングをしてレースに臨みました。
短い時間で最大限の効果を得るべく考えながら練習を組み、毎回の乗艇にレースと同じ覚悟を持って当たりました。
クルーを組んだ当初から、ミドルペアのぼくと松前が技術的に脚を引っ張るであろうことは目に見えていたので、泥臭く必死に練習しました。
越村さんと柳井には絶大な信頼を置いていましたが、自分個人のことを顧みたとき、競争相手に体力や技術で大きく勝っているとは思えない。
自分と相手を峻別する自信の根拠は、練習に臨む厳しさでしかありえない。
そう考えて、何よりも心を磨くことに集中しました。
そうして迎えた全日本は、準決勝で最初の敗北が待っていました。
トヨタ自動車に詰め寄り、詰めきれず、仙台大学のスパートに差されて4位。
準決勝という厳しい舞台で勝負するには実力不足でした。
雪辱を誓った日曜日の順位決定戦は、トヨタ自動車と明治大学に敗北。
そのときゴールしてまず自分の頭を支配したのが、「順風の速い水をつかめなかった」という悔しさです。
それは単純に、力を出し切れなかった、という思いでもありますが、それ以上に強いのは、これだけ練習してきても水をつかめないのか、という不甲斐なさです。
ぼくがやりたかったのは精神力の限りを尽くして殻を突き抜けるようなレースであり、キャッチを決めようと苦心するレースではありませんでした。
まだまだ自分は学ぶべきことだらけだ、というのが4日間を終えた感想です。
ぼくはこれで引退です。
これからのことは決まっていません。
もちろんぼくはローイングの技術も体力も完成には遠く及ばないので、もう一年漕いだらどうだというアドバイスも説得力がありますが、同時に人生をかけて考えるべき大事なテーマも与えられました。
それらを今後どのように発展させていくかを中心に考えていきたいと思います。
ボート部に入って数多くの貴重な出会いに恵まれましたが、その中のひとつに、他ならぬアラン・ベネットコーチとの出会いがあります。
彼はボート選手としてぼくらを指導する以上に、人間として成長する手助けをしてくれました。
コーチングスキルに対する評価は様々あるでしょうが、ぼくが何よりも信頼を置いているのは、人間を見る彼の眼差しです。
ぼくは彼の下で2年間の教えを受けられたことに一生感謝するでしょう。
コーチ、仲間、ライバル、OB含む支援者の方々。
全ての出会いを用意してくれたこの縁に、感謝です。
ありがとうございました。
平成24年度主将 佐藤太紀