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久しぶりのボヤキ

こんにちは、院生の本間です。インカレクルーでOX盾エイトになり、12月にバウサイドを漕いで背中・肋骨を痛めて以来、今朝半年以上ぶりにスイープを漕ぎました。スイープは全然練習していないから個人的にはかなり下手なんじゃないかと思います。

こんな下手くそが言うのもなんですが、普段なんとなく思っていて今朝漕いで強烈に感じたことを。

「練習のクォリティーが低い。」

以前福本くんとダブルを漕いでいて彼に言った言葉に、1年間大学ボートをやってきたとは思えない、というのがありました。実はこれ、それから3日後か1週間後くらいに、とあるコーチがとある下級生クルーの練習ビデオ見て放った言葉でもあります。(その時は思わず笑いましたが、正直笑えない話)

今朝の練習メニューは低レート20分×2、SR20とSR22。距離にして途中のアップやダウンも含めて秋ヶ瀬近くまで。漕いでいて思ったのは、例えばバランスが悪くなってハンドルの高さがあっていない時、なぜかそのまま5-6本はズルズルいってしまう。誰かがコールしないと直らない。コールすれば大体直る。停止から最初のライトワークの入り1本目からバランスが取れておらず、立て直すのに2-3本かかる。SR22の練習でレートが落ちて20近くになってきているが、それを言わないと上がらない。(レートが落ちているのはみんな感じているはず)これはコックスの仕事でもあるけれど、おそらく常にレートが下がっている状態で、同じコールを連続してもコールの効果が薄れてしまうという配慮からコールが少なかったのかな。正直こんなことはコックスやコーチに言われてレートを維持するものではない。コーチやコックスが指摘するべきは漕手が漕いでいて正しくできているのかどうかわからないような点だ。艇速の落ちやバランスの悪さ、レートの下がりは自分たちでわかる。なぜそれを言われないと改善できないんだろう。毎本改善しようとしているのか、1本1本に集中しているのか、惰性で漕いでしまっていないか、それが気になる。
これまでプロコーチの指導を受けてきてそれでも対校戦で負けてしまったのも、少なくとも下級生については納得した。これは負けて当然だった。

で、これを踏まえて最近気になってしまうのは、そしてOBと現役で議論になりますが、練習量足りていないんじゃないか?と思うようになってきた。入部最初は大学ボートはよくわからないからどっちなんだろうかなぁと考えていたけど、今日のクォリティーの低さを体験すると、練習量を増やすことを避けたいから質の高い練習って言っているんじゃないの?と思えてきた。部員の中には質×量はウソ、とかいう人もいる始末。練習量増やしたくない人に限って練習の質を主張してその実中身が無い、というのはありがち。もちろん練習の質が高い選手はいる(その方たちにはゴメンなさい、本件無視して。)、だけど全員がそれをできているとは到底思えない。木曜日朝はオフなのですが、早くお家に帰りたいのか、レストが大切とか考えているのか、水曜日の練習を早く済ませて艇庫でのボリュームたっぷりの晩飯を食べずに帰ってしまう。これに嫌気がさしているマネージャーもいる(いた)はず。

あと個人的には先日の2000m学連タイムトライアル。レース序盤は飛ばすつもりはなかったのになぜかスッと出ることができた。なのに後半からズルズル置いていかれる始末。自分のペースが落ちていくのは計算通りだったが、まわりが全然落ちない。この時は漕ぎながら、やべぇ練習不足だな、と感じてしまった。伴走していただいたOBの方には情けない姿を見せてしまいました。

とある私立大学ボート部で聞いたのは、高校でたっぷり漕いできたのに大学入ってなんでまたこんなに漕がなきゃいけないんだ、って考えてしまっている選手は墜ちていくってこと。アップも含めてだけど大体一日トータルで30km漕ぐのが普通らしい。
自転車競技のランス・アームストロングの練習量は他の選手がついていけないくらいのものだと言うし、昔中央大学水泳部が強かった頃は(今も強いのかな?)週14モーション、1モーションあたり2時間の水泳を朝夕、昼1時間の陸上トレーニング、日曜日がオフだった。
昨日柳井くんと話して彼はサッカーをしてきたという。以前は6時間とかずっとサッカーやっていた(この前も?)という。体力がついて当たり前ですねと言っていた。練習に質を求めることができるのはそれなりに量をこなしたことがある人なんじゃないか?
レースペース500m×20本とか1000m×10本(最後はレースペースにならないけど)、2000m×3の後にエルゴ40分とかやるわけじゃないんだから、もう少し増やしていいんじゃない、とも思えてきた。(とある高校のスーパーメニューと、ペッぺがいた頃の全日本のメニュー、想像しただけで吐き気がする苦笑)

「今日自分は今持てる中で最高のパフォーマンスをしたか?」

これも難しいんじゃないかな。下手すると自分で勝手に限界作って自己満足に終わる。自分は毎回100%やっているって自信?を持って言える人は逆に怪しいんじゃないか。

毎回本当にそれができていれば一橋戦も京大戦も負けないはず。去年と同じように敗北しているってことは、相手よりも質も量も足りていないってこと、当たり前。トップクルーについてはよくわかりませんが、少なくとも僕が一緒に漕いできた下級生にはどちらも足りていないと感じた。だから負ける。

練習量について平日は学校もあって正直東大生には妥協が必要で(奨学金で通っている人もいて、そういう人は留年できない。尊敬に値します。学業についてはそれなりに部の理解が必要と思う)、やっぱり週末もう少し漕ぐしかないんじゃないか、とも思えてくる。

これじゃいかんなぁと思って何人か誘っていくつか付足しのメニューを行うつもりが、本メニューに支障が出るからとか、昼に一緒に漕ごうかって話していたのに当日になってデートがあるからってキャンセルされて、正直萎えた。

ここ2週間原因不明の頭痛抱えながら練習していて、正直このまま練習していて吹っ飛んでしまわないかなんて余計な雑念もあって追加メニューもどうしようか考えている。(明かしちゃうと、実際エルゴ漕いだりウェイトやると心拍数と同じように頭がズキズキする、なんなんだろう)

こんなこと考えてここ1ヶ月練習しているわけで、頭痛になってしまったのもまぁ仕方ないか。

とりあえず、自分の漕ぎとクルーに集中しないと。16年間のボートライフ、これで最後の最後です。

いやぁ久しぶりのスイープで以前痛めた箇所がピクピクしていますね(笑)気をつけよ。

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