こんばんは、佐藤です。
今朝は香港で行う最後の練習。
あいにくの濃霧ですぐに始められず、時間が短くなったために本数を減らしてタイムトライアルを行いました。
2000mをレート26と30で行い、納得の行くパフォーマンスで目標タイムをクリア。
課題も当然ありますが、この合宿で得たものを形にできた点で重要な成果になりました。
そして午後は香港島の南端に位置するミドル・アイランドというところへGo!
ABのつてがなければぼくらは決して足を踏み入れることがなかったハイソなヨットクラブです。
ここでドラゴンボートを漕いだあとBBQを食べ、ともかくも無事に合宿を遂行できたことを祝いました。
爽やかな陽気と温かいもてなしに恵まれてこの上なく楽しい時間を過ごさせていただき、長いようで短かった香港合宿は心穏やかに幕を閉じたのでした。
香港で考えたことはいろいろありますが、このミドル・アイランドで受けた刺激はとくに大きいです。
それはぼくの中で「文化としてのボート」というテーマになってぐるぐると回っています。
勝つことだけが目的ではない、ライフスタイルとしてのボート。
ボートという言葉の呪縛が強ければ、単純にフネと言い換えてもいい。
必要性からの自由の中で、純粋な喜びのためにフネに乗る。
そんな心があの島には溢れていました。
今日の体験は楽しかったというレベルを越えて、感動に近かったです。
こんな楽園があるんだな、と。
欧米っぽい心のゆとりの豊かさに魅せられたことも大きい気がします。
さて、香港で得た経験を今後どう活かしていくか。
香港クルー全員が考えなければいけないことですが、この質問の立て方は好きではありません。
何だか未来に引っ張られすぎている。
まるで香港合宿が単なる投資みたい。
かといって、思い出に沈滞したくもありません。
進歩を止めたらぼくらの存在がダメになる。
そのどちらにも偏らず、経験そのものととことん向き合うのがいいのだろうと思います。
ぼくらが香港に行った意味は何だったのか、行って得られたものは何だったのか。
難しいですね。
これから長い時間かけて考えてみます。
では、おやすみなさい!