院試がやっと終わりました。
鳴海です。
室伏選手が世界陸上で金メダルを獲りました。
投げる前の不動の心、ハンマーを回す時の速い回転、真ん中に飛ばす技術、投げた後の雄叫び。
観ていて心が震えました。
それと同時に、学ぶべきことがたくさんあるなと思います。
まず、その体格。
身長、体重が飛び抜けて大きい訳ではないと思います。
たしか187cm、87kgだったはずです。
それなのに他の190cm台の選手たちと比べて差を感じさせない大きな体。
強い選手となるためには、まずトップアスリートと同等の体の大きさが必要なんだと思います。
次に僕がすごいと思ったのが、最後の試技で一つ前の選手が室伏選手の記録に届かず金メダルが決まった時の表情、態度。
普通、勝ちが決まったなら感情の昂りを抑えられないものです。
それなのに彼は、淡々と試技に向けて準備をして、投げ、最後の一投もシーズンベスト。
そして投げ終わった時のあの表情の変わり様。
この安定感がいつ何時でもあるべきなんだなと思いました。
テクニックのことはよくわからないけれど、他の選手より速い回転で軸がブレていないことはわかる。パワーと精度というところだろうか。
彼がどれだけの練習を積んできたかはわからない。でも彼の練習が世界一の練習だということは証明されたと思います。
練習は量×質で決まります。
僕の考えでは、ボートにおいて量は距離、質はスピード。
例えるなら1分で何メートル進んだかが全てだとずっと思っています。だからボートのトレーニングでは全力で漕げるだけ漕ぐことが大事。
最初から抑えて長距離を漕ぐのはエルゴでやるべきだと思う。全力で漕いだときの癖がレースペースで出るからです。
全力で漕げなくなったときが練習を止めるとき。練習を止めたということは、自分の全力はこれぐらいです。と認めることになります。自分の限界を決めているのは自分だということです。
それを長続きさせられるかという心の存在が大きい。
その心を支えるためにプロアスリートは様々な取り組みをしてます。
そこから僕は何を学べるのか。
まだ僕には知らないことがいっぱいあるんだと思います。