こんばんは。
学生コーチの田畑です。
東商戦の結果を報告します。
オープン種目、対校種目すべてのレースで敗北し、対校エイトは9連敗となりました。
詳しいタイムは以下をご覧ください。
http://souteibu.jp/%e7%ac%ac69%e5%9b%9e%e6%9d%b1%e5%95%86%e6%88%a6/
レース後、各クルーに話を聞きに行きましたが、どのクルーも練習並みのパフォーマンスは出せたということでした。私の視点でも同じような印象を受けました。
全ては練習での想定が甘かったということにつきます。
この点でコーチとして大きな責任を感じています。
これまでの自分の取り組みを振り返りますと、対校エイトを中心に乗艇練習のコーチングに携わって来ましたが、テーマとして”クルーの方向性、軸をぶらさない”、”ポジティブな言葉でフィードバックする”、この2点を意識してきました。
これは特にクルーの調子が停滞した時にどうすればいいかという課題についての自分なりの回答で、クルーが方向性を見失って崩壊しないように、そして多少調子が悪かろうが常に前向きに取り組めるようにという狙いでした。
自分の存在がどこまで艇速に貢献できているか定かではありませんが、結果が出てない以上もっとクルーにコミットすべきだったと反省しています。OBとして客観的にクルーの状況を見れるようになった反面、クルーとの距離感が遠かったのではないかと、今改めて感じます。
もうひとつ反省すべき点として、「今年の東大は違う」、「今年こそ勝てる」といった雰囲気です。少なくとも自分が関わった東商戦では毎回同じような雰囲気を感じ、今年も例外ではありません。
連敗中であるにも関わらず「今年は勝てるかもしれない」と思えてしまうのはなぜなのか。去年東商戦の対校エイトに乗らせてもらいましたが、やはり同じような自信をもってレースに挑み、敗北という結果でこれを否定されました。しかし、今年も同じ轍を踏んでしまいました。
自分には明確な答は出せません。勝ちを知る諸先輩方に助言を頂きたく思います。
ひとつ考えられることとして、東大漕艇部には自分に挑める人が多くいますが、周りに挑める人が少ない、そういう風土が弱いと感じています。他大との競争はもちろんですが、部内の競争にももっとシビアになって欲しいと思います。仲間意識も必要ですが、シートを奪うためにお互いを蹴落とし合うくらいの気概はあっていいと思います。
あまり口にしたことはありませんが、昨年は自分はそういう意識で対校エイトに乗り続けていました。シートを奪われるのはコーチ陣に見る目がないのではなく、当人に力がないからです。自分の方が押せているのにという奴は、実力を示せていないから、アピールが足りないから。他のスポーツのレギュラー争いとはそういうもので、ボート競技が何か特別といったことはないと思います。
それと、もっと嫌われる覚悟でお互い発言して欲しいです。クルーとして落としどころをつくりたいところで、もっと踏み込んで、深くクルーと関わって欲しいですし、きつい場面でもお互いに要求して欲しいです。俺も頑張っているけど、あいつも頑張っているし、強く言えないなというのは甘さであり馴れ合いだと思います。
チームとしてもっと上を目指すにはそんなことが必要なのではないかと思います。
とりとめのない文章になってしまいましたが、お付き合いありがとうございます。
もう次を見ています。4週間後、軽量級選手権。結果で見返しましょう。
平成29年度学生コーチ
田畑和樹