コンテンツへスキップ

路頭に迷うその前に

こんにちは。鳴瀬です。

現役時代、3年半ボートを漕ぎましたが、こういう漕ぎをすれば良い、というのがはっきりと分かるようになったのは引退する直前のことでした。
現役時代のほぼ大半は、うまくいかない理由もよく分からず、良い漕ぎというのは見たら分かるけどどうすればそれができるのかが分からない、どういう感覚なのかも分からないという状態でした。
たまたま良い漕ぎができている時はある、調子が悪い時もある、でも理由がよく分からない、今日うまく漕げるかどうかは乗ってみないと分からない、という博打のようなボート生活を3年以上過ごしました。

引退する間際になって、ようやく、クラッチを押すということが分かり、ふねを進めるということが分かるようになり、理想の漕ぎとギャップがあるとき、どこに問題があってどうすれば改善できるのかがすっきりと分かるようになり、漕ぎながら修正を効かせていく、ということができるようになりました。
面白いくらい体重を乗せられるようになって、今まで脚しか使えてなかったのが全身を使えるようになり、 ボートが楽しくなってきた、というところで引退しました。

というもったいない現役時代を過ごしてしまいました。

さてどうすれば良かったのか。
私の場合は、疑問点をそのままにしすぎていたな、と思っています。
フィニッシュは、脚で蹴飛ばせばそのまま身体ごと後ろに吹っ飛ぶイメージだったので、フィニッシュで脚で突っ張るだとか押し込むだとかがどうしても分かりませんでした。
イメージの問題だったので、ドライブの強さだとか、もっと自分を追い込むだとか、そういうところにいくら原因を求めてもさっぱり変わりませんでした。
結局イメージを大きく変え、改善することができました。

ここまで変なイメージを持っている人はいないとは思いますが、でも、こんな感じで変なイメージを持っているせいで躓いている人はいると思うのです。

疑問の持ち方とか、躓く点とかは十人十色ですから、他人が予想だにしないようなところで躓いていて苦しんでいるかもしれません。
そしてその疑問に対する答えも、決して画一的に答えられるものではなくて、人によって納得する答えは異なっているかもしれません。

たまたま偶然が重なって上手くいくことはあるけど、上手くいかないときには必ず理由がある。
上手くいかなかった時にしっかりと分析することが大切だ。
ということが書かれていたコラムを読みながら、上記のようなことを考えていました。

上手くいかなかったときに分析することが全然できてなかったな、というのが現役時代の反省です。
分析してはいたけど、表面的な感じで、さらに突っ込んで疑問点がなくなるまで考える、聞く、というのはしていませんでした。
分からないことを恥ずかしいことだと思っていて、もったいなかったな、と反省しています。
もし人に聞いても疑問点が解決しなかったら、それはきちんと納得するように説明できなかった、聞かれた側にも少し問題はあるかもしれないわけですから、何も遠慮する必要はなかったなと思います。 

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP