ご報告が遅くなってしまいましたが、
インカレが終わりました。
女子部からはシングルスカル、ダブルスカルの2クルーが出漕しましたが、いずれも敗復落ちという結果に終わりました。
どちらのクルーも、このインカレ期間を通して確かに成長した手ごたえはありましたが、
練習する中である程度成長するというのは当たり前といえば当たり前で、
うまくいったときの感覚や、そのときに何を意識していたか、どんな工夫をしたか、ということを覚えて、
次からもっと高い精度で、それを再現できるようになる必要があります。
「今日すごく良くなった、艇速あがった!」でモーションが終わると気分が良いですが、
クルーはなまものであり、
何もしなくても次のモーションからもそれが再現できるようになっている、というほど甘くはありません。
一つの成長に甘んじることなく、その成長をただのラッキーから当たり前のものにしていくことでクルーのレベルが上がっていきます。
このインカレでの経験を次に生かせるかどうかも自分達次第です。
下手をすると、負けたレースはただの「残念だったレース」としてしか自分の中に残らず、次につながっていかない、無駄としか言いようのないものになってしまいます。
さて今後の女子部の活動についてですが、
全日本選手権には、他大学との混成エイトに二年の神林と江澤が出漕します。
それと同時に、二人にとってこれまでの集大成となるレース、新人戦へ向けての練習が始まっています。
今シーズン、女子部は全く結果を残していないため、この新人戦がそのラストチャンスとなります。
レースで勝つにはこれからいくつもの殻を破らなければならないことと、殻を破ることの難しさは、このインカレで学んできたと思います。
満足のいく結果を勝ち取るべく、毎日の練習での追い込みを大切にしてほしいと思います。
最後に自分事にはなりますが、私は今回のインカレまで、学生コーチ兼選手という形で活動させていただきました。
中途半端な立場であったにも関わらず、チームの一員として迎えてくれた現役選手のみんな(特に、クルーを組んだ女子部選手と、コックスの田畑・小風)、毎日活動を支えてくれたマネージャー、コーチの方々には本当に感謝しています。
ありがとうございました。
たくさんの方々に応援したり、支援したりしていただいたにも関わらず、結果を出すことが出来ず,
とても申し訳なく思っています。
今年は、チームとして持っている力と言う面から見れば、東商戦勝利もインカレ準決勝進出も十分果たせるはずの目標でしたが、それができなかったのは、
あらゆる面における私の力不足以外の何物でもありません。
そもそも、体力面でも漕技面でも大して実力のない選手が五年目まで漕ぐというのは、私の知る限りでは、今まであまりなかったことだと思います。
ですが、ボートが好きだとか、このチームで練習したいだとか、勝ちたいだとかいう気持があるのであれば、
退路を断ってもう一年漕いでも悪くはないだろうということと、
自分が四年間でやってきたことを後に少しだけでも残せるのならば、
その方が女子部が強くなるチャンスが増えるのではないかということを考えて漕ぐことを決めました。
私自身は、結果が出せず申し訳ない気持とともに、
この半年間漕ぐことで新たにたくさんのことを学ぶことができ、
また今年漕いだクルーは、今まで漕いだ中で一番練習していて楽しかったように思うので、感謝の気持も同じくらい持っているつもりです。
勝つことができなかったので、チームに対して貢献できたのかという問いにイエスと答えることはできませんし、漕がない方がチームのためには良かったかもしれません。
それはもう少し先にならないと分からない問題だと思います。
ハッピーエンドではなかったので、何事も割り切って述べることができず申し訳ありませんが、
レースの為にいくら努力したり手を尽くしたりしたとしても、負けて終わるとはそういうことだとも感じています。
最後に、応援して下さった皆様、支援して下さった皆様、本当にありがとうございました。
残りの期間は僅かですが、新人戦まではまた学生コーチに専念していきますので、よろしくお願いします。
岡