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疑いの精神 女子部(20)

 

「勝ちたい」とは考えますけど「勝てるかどうか」とは考えたことないです。

 

というセリフを、ある少年漫画のキャラクターが言っていたそうです。

 

巷では賛否のわかれるセリフのようですが、

「勝てるかどうか」と考える=「自分達は勝てる」という思いに疑いを持つ、という意味でとるなら、彼の言うことはもっともだという気がします。

 

勝てるかどうかと考えることは、心に隙のようなものをもたらしますし、

その隙は必ずどこかにほころびを生みだします。

 

とは言っても、根拠もなしに「自分達は勝てる」と思い込もうとしてもそれは無理です。

そこで勝てるという根拠を与えてくれるのが、毎日の練習の量と質です。

 

勝てるかどうかと考えること自体は悪いことではないと思いますが、

勝てるかどうかと考えることは、毎日の練習に不足を感じている証拠だと思います。

 

セリフを口にしたキャラクターは、自分のやってきた練習に自信を持っているのだと思います。

だから必ず勝てるというわけではありませんが、少なくとも彼は勝つための土俵には立てているでしょう。

 

勝てるかどうかとは考えたことない、

と言えるだけの練習を積み重ねていきたいものです。

 

 

さて先週末の日曜日、女子部はOBの伊藤さんと一緒にクオドを漕ぎました。

エルゴの漕ぎ方から舟の進め方まで、たくさん得られるもののある練習になりました。

 

自分達より何段階も上のレベルにある人と漕ぐ経験は、それまでの自分の当たり前や思いこみ、常識のようなものが崩される場面が多く、良い刺激になります。

 

自分も現役を引退して外からボートを見るようになって、

漕いでいる間は「良い」と思っていた感覚が、確かに良くはあったけど、でもそれ以上の「良い」が上に何段階もあった、ということに気付かされることが多かったです。

 

選手として漕いでいる間は、外から一定期間ボートを見るというような機会はなかなかありませんが、

上手い人と一緒に漕ぐことは、自分が思っている「良い感覚」にはさらに上の感覚がある、ということに気付く(=思いこみを崩す)にはとても有効です。

 

自分の感じている「良い感覚」は、それはそれで勿論大切にしていくべきですが、

それよりもっと上があるのではないか?と、自分の感覚に良い意味で疑いを持ち続ける姿勢が、成長のスピードを上げるためには大切だと感じます。

 
itosan

 

伊藤さん、今回は本当にありがとうございました。

 

京大戦は今月末です。

相手は強いですが、意地でも勝ちを取りに行きます。

 


 

 

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