こんばんは、対校アシスタントコーチの栗原です。
僕のボート歴は、たったの4年と、非常に短いですが、その中での一つの結論として、とにかくキャッチの瞬間から船を動かすのが大事である、というのがあります。
まだまだ東大の船はキャッチから動いていないと感じます。
キャッチから船を動かすためには、キャッチ姿勢が、「大きく」「力強く」「リラックスしている」状態であることが必要です。
そのためには、理想の状態をイメージできることと、それを実現する柔軟性が必要です。
どちらかが欠けても無理だと思います。
理想のイメージはイメージビデオを見ればすぐに頭に入ると思いますし、皆すでに持っていると思います。
しかし、柔軟性はすぐに手に入るものではありません。
しかも、どんなに長く真剣に漕いだところで、柔軟性はほぼ向上しません。
なので、柔軟性がネックとなっていいキャッチ姿勢がとれない人は、かなり頑張って集中して乗艇をしても、キャッチから船を動かせるようにはならないと思います。
そういう人には、陸上での取り組みが大切になります。
乗艇練習をよりよいものにし、よりよい漕ぎを実現するために、指定されたメニュー以外でも、やった方がいいと思ったことはやるべきです。
最近僕の代の関谷や前川がよく言っているのは、彼らは現役のとき、アスレチックトレーナーに改善したい点を相談し、特別メニューをもらい、やることで、とてもよくなったということです。僕も覚えがあります。
一人一人、体つきや弱点は異なります。
なのに同じ練習メニューやストレッチだけを全員がやるだけで、船が速くなるとは思えません。
でも、何をやればよくなるのか、よくわからない。
そこで、体の専門家であるアスレチックトレーナーに個別に相談する。
いいことだと思います。
もう一つ、僕が個人的に好きだったのは、you tubeでストレッチの動画を探して、よさそうなのをやってみることです。
みたこともないようなストレッチで、かなりの効果を感じるストレッチがあったりします。
ちなみに、僕のお勧めは「あべこべ体操」と検索してでてくるストレッチです。(いろいろありますが、特に首周りのもの)
というか、これはストレッチではないかもしれません。
不思議な動作をしますが、あんなに効果を感じたのは先にも後にもありません。
肩が信じられないほど軽くなります。
ボート選手だけではなく、このブログをご覧の、OBの方々、ご家族の皆さまも、よければぜひ試してみてください。
栗原 晃一