また、1週間があっという間に終わろうとしています。光陰矢のごとしとはよく言ったものです。今日は中間レートでのトレーニングで、主にフロントターンでの精度を中心に選手の漕ぎをFBしていました。
まだ、ブレードを適切な深さにすばやく入れることができなかったり、ハンドルワークがぎこちなくてブレードが上がって(すなわちハンドルが下がって)から水面とコンタクトするという人がいる。対校8+、4-、Ox盾8+、どのクルーにしても程度の差はあれまだまだ改善に余地はありそう。
ただ、それと同時に、こちらの声が一応選手にも届いているような気はするし、声をかければ改善する局面が比較的多いのは救いだと思う。けれども、やはりもう少し漕ぎのムラを小さくしていきたい。また、若いクルーに顕著だが、艇速を上げようとするとすぐに動きが硬くなるのも早く改善していければと思う。
泡空き
特に8+に関しては、とにかくもっと泡の間隔を伸ばすことを意識していって欲しい。
私自身、このBlogの中で選手に「〜して欲しい」ということをよく書く気がする。それは”スピード感を意識”であったり、”正確さを意識”であったりするが、選手にはもっと強く”泡の間隔”に拘って欲しいと思う。
ボートという競技の特性上、DPS(Length)は重要な要素であり、泡の間隔はDPSと同義なのは言うまでもない。そしてSRが固定されている場合にはそっくり艇速の指標にもなるために、客観性も非常に高い。そして私自身が何よりも優れていると思う点は、モニタリングの際にゴチャゴチャ考える必要が全くなく、非常に簡便で見やすい指標であるということだ。
スピードコーチに頼らないというのも重要な点だと思う。
また簡便なだけでなく(簡便な指標だからこそかもしれないが)、キャッチでの正確さやドライブでの加速感、フィニッシュ時のスピード、フォワードでの減速の抑制などの多くのトピックを包括的にカバーしてくれるので、より”直観的”なRowingの助けになるのではないかと思う。
やはり私自身が人間の動物的”本能”を信じるタチなので、Rowingにおいて本質的かつシンプルで本能に訴えかけやすいこの指標は常に意識してトレーニングに臨んで欲しいと思います。