今日は、朝起きた時から、風がビュウビュウ吹き荒れていて、TT出来るのかなぁと思っていましたが、なんとか無事に行うことができました。コンディションは順風+逆流のせいで、水面がチャプチャプしていて選手にとってはなかなか漕ぎにくいものだったと思います。
ですが、いざレースになれば、実際に、このようなコンディションで漕ぐことは少なくはないです。そんな中で、コンディションに引きずられてズルズルと漕いでしまうのか、それともたとえどんなに荒れていようともそこでコンディションに屈することなくBestを尽くす強い心構えで臨むのか、そういう部分も確実に問われていたことでしょう。
今回のTTは、様々な艇種で同時に行ったので、全ての選手を同じ基準で比較することはできません。また手元にデータもないので、自分で確実に覚えている範囲で、目ぼしいところだけピックアップします。
まず、翡翠(越村、鳴海)が拍葉(清水、玉置、山野、古本)を抜いて1位のタイムでゴールしました。ちなみに、2-の順位は上から翡翠、荒鷲、暁となっていましたはずです。とはいえ、タイム的には、翡翠と荒鷲の間のタイム差はまだ少し大きいようでした。
そして1Xに関しては加藤が1位。次に工藤、金本、と続いていっています。加藤にはこれからも、さらに頑張ってもらいたいと思いますね。
そのほか、気になった点としては、今回のTTでラフコンによって、普段以上に苦しめられた結果、タイムを大幅に落としてしまった選手が数名いました。各選手に共通するのは、腕がパンパンに張ってしまい、全く力が入らなくなってしまったということです。
直接的な原因は、ハンドルの握り過ぎだと思いますが、結構この癖が抜けない選手が多いので、今後、少しずつ何とかしていきたいと考えています。
コンディションがコンディションなので、前回との比較などを行う事はできないのですが、色々と新たに見えたこと、学んだことも多かったはずなので、これを今後に確実に繋げていくことができれば良いと思います(もっともそれは最低条件ですが)。
next week
そして、来週は、変則メニューになります。今までの基本ルーティーンとは少し内容を変えて、スピードの出しやすい艇で、レースペースに近い強度での漕ぎ込みを行う予定です。
これの意図としては、まず、クルーを実際に選考していく上で重要である、「レースと同じスピードが出た状態で、個々人がどれだけ漕げるのか」を判断するためということがまず挙げられると思います。
レースは、普段のトレーニングと変わらない部分もたくさんありますが、諸々のスピードは格段に上がります。そんな中で、どれだけその状況に順応することができるか、順応できる可能性があるのか、それを見るのが1つ、非常に大事になると思います。
まぁ実際には、それだけではないのですが、ABの意図を色々とよく考えて、来週のトレーニングに臨んでもらいたいと思います。
なお、量自体は多少抑えられますが、強度は格段に上がるので、
各自、きちんとケアをすることは怠らないように、元気に確実にトレーニングを積み重ねて行きましょう。風邪などひかないよう、よく考えて生活して欲しいと思います。
集大成
2月も大詰め、そろそろ東商戦に向けて、ひとまず1度クルーを完成させることになります。
各選手がこの冬場で、一歩一歩確実にハードルを乗り越えてきたことは疑いようの無いことです。ですが、それでもまだまだ超えるべきハードルはたくさんあります。
「負けたくない」で勝てるほど、勝負は甘くないです。今までも、確実に成長してきました。これはこれで、評価できることです。だからと言って、このままで綺麗にやってシーズンで勝ち切ろうと思っているようなら、それは大甘です。そんなようでは、確実に負けます。絶対です。
これまでの数カ月でチームとしての基盤をある程度の固めた今、これからは指数関数的な成長が必要になります。
とりあえず、残り2カ月。これからまだまだ変われます、そうすれば、勝負は分かりません。逆に言えば、このまま何も変えられなければ、確実に現実の厳しさを突きつけられるのは、目に見えています。
これまでは、ABとのコミュニケーションを通じて、色んなものを与えられてきました。しかし、それらは所詮、「材料」にすぎません(まぎれもなく一級品ではありますが)。
そして、自分たちの手の中(頭の中)にあるそれら諸々を使って、最終的にどのような完成品(クルー)を作り上げるのか。それは、実際に作る人に非常に大きく依存します。
100gが10000円の肉なら、何も考えずに、ただ焼いて食べても多分美味しいでしょうが、さらに工夫を加えることでもっと美味しく食べられるはずです。はたまた、炭になるまで火を通し過ぎてしまったとしたら、それこそ100gで100円の肉にも劣るでしょう。
多少変なたとえになりましたが、ABからコーチングを受けた日々を活かすも殺すも、最終的には、自分達自身ということです。来週からも、アスリートとして勝てる練習を積み重ね、精進していきましょう。